「一番不在が痛い」のは松木玖生落選でもオーバーエイジでもなく…怒るブラジル人記者「ガッカリだ」パリ五輪代表選考へのホンネ

AI要約

サッカーパリ五輪代表の18人の人選が話題になっている。OA選手や有力選手が招集外となったことについて、日本通のブラジル人記者は大岩監督とJFAの失敗を憤慨している。

大岩監督が五輪選手18人とバックアップメンバー4人を発表したが、欧州クラブとの交渉に失敗し、OA選手や重要選手数人を招集できなかったことが問題視されている。

ブラジル人記者はパリ五輪でメダル獲得のため、OA選手の招集が必要だと考え、失望している。

「一番不在が痛い」のは松木玖生落選でもオーバーエイジでもなく…怒るブラジル人記者「ガッカリだ」パリ五輪代表選考へのホンネ

 サッカーパリ五輪代表の18人の人選が話題になっている。オーバーエイジ、この世代の選手もさらにはこの世代の有力選手数人も招集外となった状況を日本通のブラジル人記者はどう見たか。各国のメンバー状況とともに考察した。(全2回)

「とても残念。ガッカリした。大岩剛監督は、A代表のレギュラークラスをオーバーエイジ(OA)で呼びたいと考えていたはず。監督として最良の結果を出したいわけだから、当然だ。しかし、JFAが(対象となる選手が在籍する)欧州クラブとの交渉にことごとく失敗し、結果として誰一人招集できなかった。のみならず、23歳以下の重要な選手数人も取り逃がしてしまった」

 普段は温厚な男が、怒っていた。

 7月3日、パリ五輪日本代表の大岩監督が、五輪に出場する18選手とバックアップメンバー4選手を発表した。日本サッカー協会(JFA)の山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND)も同席した。

 ブラジルのスポーツメディアきっての日本通で、今年3月から約3カ月間、日本に長期滞在して日本代表、J1から社会人まで多種多様なカテゴリーの26試合を観戦したチアゴ・ボンテンポ記者は、日本と日本のフットボールを心から愛するがゆえだろう、強く憤り、ひどく落胆していた。

――今年5月にパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU23アジアカップが終了した時点で、あなたは「すべてのクラブが招集に応じるのであれば」という前提で、OAにCB冨安健洋(アーセナル)もしくは板倉滉(メンヘングラッドバッハ)もしくは町田浩樹(サンジロワーズ)、左サイドバック中山雄太(ハダースフィールド)、CF上田綺世(フェイエノールト)の招集を望んでいた。ところが、JFAはこの5人はおろか、誰一人、招集できなかった。

「私がこれらのポジションでのOA招集を望んだのは、日本がパリ五輪でメダルを獲得するためには選手層が薄いと思ったからなんだ」