社が3年連続へ好発進 4番・西垣琉空の左越え本塁打など10得点で大勝/兵庫大会

AI要約

第106回全国高校野球選手権大会兵庫大会で、社が初戦突破を果たす。

満田惇志投手と上川泰輝投手の活躍、戸田陸翔選手や西垣琉空選手の打撃で3-0でリードを広げる。

チームはメンタルトレーニングも実践し、3年連続の甲子園出場を目指している。

西垣琉空選手はムーキー・ベッツの打撃映像を参考にして成長し、パワーアップした。

チームは全国大会制覇を目指し、イメージや目標の明確化を重視している。

チームは練習運びや試合運びを熟知し、全国レベルの戦いに備えている。

社が3年連続へ好発進 4番・西垣琉空の左越え本塁打など10得点で大勝/兵庫大会

第106回全国高校野球選手権大会兵庫大会(10日、社10-1網干、高砂)2回戦が行われ、大会3連覇を狙う社が1回戦を勝ち上がってきた網干を大差で退け初戦突破した。

一回に先発の満田惇志投手(2年)が先頭から連続四球でいきなり無死一、二塁を招いた。上川泰輝投手(3年)が救援でマウンドへ。犠打で1死二、三塁とされたが4番、5番を連続で右飛に打ち取りピンチを脱出した。上川はその後も六回まで投げて許した安打は1本のみと好投した。

打線は0-0の四回に1死一、二塁から戸田陸翔外野手(3年)の中前への適時打で先制。五回には主将の尾崎寛介内野手(3年)の犠飛で追加点を挙げると、続く西垣琉空捕手(3年)が左越えにソロ本塁打を放って3-0とリードを広げた。

終盤は下位を打つ打者も安打を連ねて打線がつながり、七回からの3イニングで計7点を追加。七回からは長谷川佑守投手(2年)が1失点にとどめた。

本塁打の西垣は昨年は春夏連続で甲子園に出場。180センチ、74キロと身長、体重ともサイズアップしてパワーをつけ、自身高校通算5本目のアーチを放った。

米大リーグ・ドジャースのムーキー・ベッツの打撃映像を見ながら体の使い方を研究してきた成果が出始めている。昨年からの主力として「キャッチボールやシートノックから『日本一』を意識して皆で声をかけながら練習し、甲子園で勝てるチームを目標にしている」とナインの意識を高めてきた。

チームは大きな舞台で力を発揮するため専門コーチの下でイメージや短期、長期目標の明確化などメンタルトレーニングも実践。1972年から74年にかけての東洋大姫路以来50年ぶりとなる3年連続の甲子園出場はもちろん、全国大会を勝ち抜くチームへの変貌を掲げている。

山本巧監督(52)は「練習運びと試合運びを熟知してできるようになってきている。試合だけは見えない強さが特徴」と全国レベルの戦いを経験してきたナインの成長に期待した。