ヘタフェで“復活”を遂げたグリーンウッド、マンUはマルセイユへの売却を決断か

AI要約

2023-24シーズンはヘタフェからマルセイユに移籍間近のマンチェスター・ユナイテッド所属のメイソン・グリーンウッド。過去の経歴や移籍の経緯を振り返る。

マンチェスター・ユナイテッドに復帰後、ヘタフェからのレンタル移籍が終了し、今夏に移籍が決定。マルセイユが獲得に向けて動いている様子。

移籍金や売却条項などの詳細が報道され、グリーンウッドの将来への期待が高まる中、マルセイユが重要条件を提示している。

ヘタフェで“復活”を遂げたグリーンウッド、マンUはマルセイユへの売却を決断か

 2023-24シーズンはヘタフェへレンタル移籍していたマンチェスター・ユナイテッド所属の元イングランド代表FWメイソン・グリーンウッドが、マルセイユへの移籍に近づいているようだ。スペインメディア『マルカ』が9日に報じている。

 2001年10月1日生まれで現在22歳のグリーンウッドは、7歳からマンチェスター・ユナイテッドのアカデミーに所属しており、2019年3月には17歳の若さでトップチームデビューを飾った。翌2019-20シーズンからは出場時間を伸ばし、2020-21シーズンからは背番号を「11」に変更。2020年9月にはイングランド代表デビューも飾り、同シーズンは公式戦通算52試合出場12ゴール6アシストを記録するなど、将来を嘱望されていた。

 しかし、2022年1月に恋人への強姦と暴行容疑で逮捕および起訴され、マンチェスター・ユナイテッドでの活動停止処分を科される。最終的には起訴が取り下げられたものの、マンチェスター・ユナイテッドでの復帰は困難となり、昨年9月にはヘタフェへのレンタル移籍が発表。自身初の国外挑戦となったが、ラ・リーガの水にも即座に馴染み、最終的に2023-24シーズンは公式戦36試合出場の出場で10ゴール6アシストを記録。両ウイングだけでなくセンターフォワードとしてもプレーし、攻撃陣の中心に君臨するなど、“復活”を印象付けるシーズンを過ごした。

 そんなグリーンウッドは、レンタル移籍期間が満了を迎えたことで、現在は保有元のマンチェスター・ユナイテッドに復帰。ただし、マンチェスター・ユナイテッドは今夏中に同選手を完全移籍で売却する見込みだ。当初はヘタフェが完全移籍加入を試みていると報じられたが、金銭面がネックとなり、獲得を断念。その後は、グリーンウッド自身がラ・リーガでのプレー続行を希望していることもあって、アトレティコ・マドリードが名乗りを挙げたという。加えて、ユヴェントス、ナポリ、ドルトムントらが関心を示していることも報じられていた。

 だが、今回の報道によると、グリーンウッド獲得に大きく近づいているクラブはマルセイユのようだ。マルセイユはマンチェスター・ユナイテッドが要求する2500万ユーロ(約44億円)から3000万ユーロ(約52億円)の移籍金を用意しているだけでなく、今回の交渉においてマンチェスター・ユナイテッド側が最重要視している将来の売却条項についても、好条件を提示した模様だ。

 移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、この“売却条項”の具体的な条件は、将来の売却額のおよそ40%~50%がマンチェスター・ユナイテッド側に支払われるというものだという。交渉は未だ進行中ではあるものの、マンチェスター・ユナイテッドにとって非常に“有利”な条件で交渉が進んでいる見込みだ。

 なお、今回の交渉が完了した際、ヘタフェは500万ユーロ(約8億7000万円)から600万ユーロ(約10億円)をマンチェスター・ユナイテッドから受け取ることになるという。これは、長らくピッチから遠ざかっていたグリーンウッドをトップフォームに戻したことへの対価として支払われるらしく、昨年夏のレンタル移籍の際、契約に盛り込まれていた条項だと見られている。

 2023-24シーズン、マルセイユはリーグ・アンを8位でフィニッシュ。来る2024-25シーズンはヨーロッパのカップ戦には出場せず、国内に専念して“復活”を期するシーズンとなる。

 果たして、2024-25シーズンにグリーンウッドはマルセイユのユニフォームを着てプレーしているのだろうか。今後の動向に注目だ。