浦和は「勝利に飢えた集団ではない」…戦列復帰MF、まさかの逆転負けに檄「甘さがあった」

AI要約

浦和レッズが7月9日に公開トレーニングを実施。関根貴大が復帰し、次節の京都サンガF.C.戦からはサイドバック起用が浮上。

関根は負傷からの復帰まで長かったが、準備を進めサイドバック起用に備えている。

浦和は若手選手の台頭や新しい方向性に注目し、勝利への飢えを強調している。

浦和は「勝利に飢えた集団ではない」…戦列復帰MF、まさかの逆転負けに檄「甘さがあった」

 浦和レッズが7月9日に公開トレーニングを実施。離脱していたMF関根貴大が復帰し、次節の京都サンガF.C.戦からはサイドバック起用が浮上している。

 浦和は6日の湘南ベルマーレ戦でDF石原広教が累積4枚目のイエローカードを提示され、京都戦は出場停止になる。DF酒井宏樹が退団し、DF宇賀神友弥はこれまで途中出場が1試合のみのうえ、9日のトレーニングは膝の痛みにより別メニュー調整だった。その点からも、昨季までに経験があり今季もプレシーズンの沖縄県トレーニングキャンプで起用のテストをされていたサイドバックで関根が起用される可能性が高まった。

 関根は今季の開幕スタメンで入ったシーズンだったが、3月中に負傷離脱。複数の負傷があったと話す状況のなかで復帰は6月26日の名古屋グランパス戦まで待つことになった。しかし、名古屋戦も途中出場からプレーを続けていたものの違和感を訴えて途中交代に。その後、検査を行ったところ負傷も見つかったとして、改めての復帰がこのタイミングになった。

 7月7日に中央大学と行ったトレーニングに出場した関根はポジションについて「GKをやったと書いておいてください」と笑ったが、ほかの選手が行った取材対応からはサイドバック起用だったことが推測され、起用を想定した準備は進んでいる模様。そして、メンタル的な部分として「心の準備はできている」と、その起用について話した。

 浦和はウイングプレーヤーも軒並み負傷離脱している状況だが、FW松尾佑介やFW安部裕葵は中央大とのトレーニングマッチに出場し、それに伴う調整で9日は別メニューだった。その点からも復帰の可能性はあり、マルチプレーヤーの関根はDF大畑歩夢がパリ五輪の代表として離脱する京都戦後のしばらくの間をサイドバックとして過ごす可能性もありそうだ。

 下部組織出身で浦和の良い時期も厳しい時期も知る関根は、新キャプテンに後輩のMF伊藤敦樹が就任した点について「(年齢が)上の選手がサポートして、若手は覚悟を持ってやっていくことが必要」と話す。そして、湘南戦で試合終了間際の2失点で逆転負けした点について「甘さがあったということ。勝利に飢えた集団でなければいけない。暑さとか色々な状況は相手も同じ。ずるがしこく時間を消費する上手さもそうだし、勝ち点3がどれだけ自信につながるか。内容も大事だけど、最後の5分はそこではないということだと思う」と話した。

 酒井、DFアレクサンダー・ショルツ、MF岩尾憲といった30代に入った実績ある選手が退団し、そのポジションには20代半ばの選手が起用され始めている。関根は「1つ言えるのは世代が変わって新しい選手が出てきているし、それを監督も求めていると思う。そこで向かうべき目標を見失わず、皆が同じ方向を向いてやれたうえで1つになっていけばより強いチームになれる」と現状を見据えていた。