「金メダルは絶対」日本体操男子・杉野正尭選手 “基礎を作ってくれた”鯖江の応援を胸に挑むパリオリンピック

AI要約

福井・鯖江高校出身で、オリンピック初出場の体操男子日本代表・杉野正尭選手がパリオリンピックを前に練習を公開。高校時代の基盤作りが大きな影響を与えていることを語る。

得意種目は「あん馬」と「鉄棒」で、大柄な身体を生かしたダイナミックな技が期待されている杉野選手。家族の影響で6歳から体操を始め、高校時代に基礎を徹底的に教わり、それを大事にしている。

鯖江高校体操部の監督や地元民からは杉野選手へのエールが送られ、福井県勢としての初めてのオリンピック出場に期待が寄せられている。

「金メダルは絶対」日本体操男子・杉野正尭選手 “基礎を作ってくれた”鯖江の応援を胸に挑むパリオリンピック

福井・鯖江高校出身で、オリンピック初出場の体操男子日本代表・杉野正尭選手(25)。「体操の基盤を作ってくれたのは高校時代」と語る杉野選手がパリオリンピックを前に練習を公開、現在の心境を聞いた。

所属する徳洲会体操クラブで練習に励む鯖江高校出身の杉野選手。得意種目は「あん馬」と「鉄棒」だ。オリンピックの最終選考会となったNHK杯では、この2種目で高得点を出し、チームへの貢献度で初のオリンピック代表の切符を手にした。

杉野選手は、体操選手の中では大柄な170cmの身長を生かしたダイナミックな技が武器で、あん馬と鉄棒のスペシャリストとして高得点が期待されている。

三重県出身の杉野選手は3人兄弟の末っ子で、兄の影響で6歳から体操を始め、兄2人が体操の強豪・鯖江高校に進学したことから、自身も鯖江を選んだ。

「体操の基盤を作ってくれたのは高校時代」と語る杉野選手。

「『ウォーミングアップもできてないのに技が成功できる訳ないでしょ』と常日頃言われていた。すごい技をやるためには基礎が大事なんだということを高校時代に徹底的に教えてもらい、今も大事にしている」と振り返った。

杉野選手を鯖江高校時代に教えていた鯖江高校体操部・田野辺満監督は、「東京オリンピックや世界選手権で、もう一歩のところで代表に届かず悔しい代表選考会をしていたので、代表が決まって非常にうれしかった」と話す。

また、高校3年生でキャプテンをしていたという杉野選手について田野辺監督は「とてもキャプテンシーがあり、チームをまとめるキャプテンだった。人に優しく自分に厳しく、トップアスリートになっていく上で必要なものを持っていた」と、その印象を語った。そしてオリンピックに向けては、「緊張するとは思うが、逆に集中して思い切った演技をしてくれるんじゃないか」と期待を込める。

杉野選手に鯖江での思い出について聞くと「(銭湯の)『越のゆ』によく行っていた。ハードに練習して疲れていたので、温泉につかって体を癒やして次の日頑張るという感じだった」と明かしてくれた。

「越のゆ 鯖江店」の従業員に杉野選手が通っていたことを伝えると「すごくうれしいですね。高校時代、部活が終わって来てくれたと聞いただけでうれしい。従業員や、鯖江のみんなで応援できたらうれしい。頑張ってください!」とエールを送る。

鯖江市民も「鯖江は体操に力を入れているので、頑張ってほしい」「パリオリンピックに出場するということで、ぜひ頑張ってほしい。応援している」と応援の言葉を口にした。

男子体操では、福井県勢として初出場となるオリンピック。杉野選手は「団体金メダルはもちろん、個人のあん馬と鉄棒の金メダルは絶対獲得したい」と意欲に満ちている。

そして杉野選手は、「福井の皆さんに、僕の演技を通じて日々の頑張れる活力になれるよう伝えていきたいので、福井の力、熱い応援をよろしくお願いします。頑張ります!」と力強く呼び掛けた。

パリオリンピックの男子体操は、日本時間の7月27日から予選が始まり、30日に団体の決勝が行われる。鯖江市では7月29日、「さばえSDGs推進センター」でパブリックビューイングを予定している。

(福井テレビ)