ヤクルトが独立リーガー獲得で「残り支配下枠はあと1つ」! “育成脱出”をはたすのは誰だ!?

AI要約

ヤクルトが独立リーグの選手を獲得し、支配下登録枠が69名になる中、最後の1枠を争う状況が続く。

投手陣の成績には制球面で苦戦している選手が多く、野手の数字もあまり目立たない状況が続いている。

一軍が苦しむ中、外部からの獲得もあるが、育成選手たちの奮起に期待がかかる。

ヤクルトが独立リーガー獲得で「残り支配下枠はあと1つ」! “育成脱出”をはたすのは誰だ!?

 7月3日、ヤクルトが独立リーグの火の国サラマンダーズに所属する中川 拓真捕手(豊橋中央出身)を獲得した。

 中川は2020年ドラフト5位で指名を受け、豊橋中央高からオリックスに入団。オリックスで2023年までプレーしたが、一軍出場はなく今シーズンから独立リーグでプレーしていた。

 この中川の加入でヤクルトは支配下登録人数が69名となった。7月末に迎える支配下登録期限まで残り1つとなった枠を近藤 弘樹(安佐北出身)、嘉手苅 浩太(日本航空石川出身)、沼田 翔平(旭川大出身)、下 慎之介(健大高崎出身)、フェリペ(御殿場西出身)、髙野 颯太(三刀屋出身)、翔聖(鶯歌工商出身※台湾)の7人で争うことになる。とはいえ翔聖は台湾の高校を6月に卒業したばかり。実質は6人の争いだ。

 投手陣の成績を見ると嘉手苅は8試合(11回2/3)を投げ防御率3.86、沼田は14試合(39回)を投げ防御率5.54、下は17試合(22回1/3)で防御率2.82となっている。リハビリ中の近藤は今シーズン二軍でも登板がない。

 防御率だけを見ると下が優秀だ。しかし奪三振21に対して与四球も21と制球面で苦しんでいる。嘉手苅は奪三振と与四球がいずれも7個。沼田も奪三振22に対して与四球が17。3人とも制球面でかなり苦戦しているのが現状だ。

 一方の野手では髙野が17試合で打率.171(35打数6安打)、1本塁打。捕手を含めて複数のポジションにつけるフェリペも33試合で打率.238(63打数15安打)、1本塁打と目立つ数字はまだない。

 一軍が苦しんでいる状況で、ヤクルトは支配下登録枠の最後の1つどう活用するのだろうか。外国人選手や中川のように外部から獲得する可能性もあるが、育成選手たちの奮起に期待したい。