気温35度を超えるなか行われた前半ラストゲーム 昌平vsFC東京U-18は痛み分け

AI要約

高校サッカーの試合が気温35度超えの中、2-2の引き分けに終わる

昌平とFC東京U-18が戦い、両チームが勝点3を目指し激しい攻防を展開

激しい攻防により、昌平とFC東京U-18がドローで前半戦を終える

気温35度を超えるなか行われた前半ラストゲーム 昌平vsFC東京U-18は痛み分け

 気温35度を超えるなかで行なわれた一戦は痛み分けに終わった。

 7月7日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2024 EASTの11節が行なわれ、昌平高校グラウンドでは昌平とFC東京U-18が対戦。この試合を最後に約1ヶ月半の中断に入るだけではなく、前半戦最後のゲームとなる。ともに勝点3を目指したが、2-2のドロー決着となった。

 体感気温は40度近くまで上昇するなか、互いに立ち上がりから特徴を発揮する。ホームの昌平はキャプテンのMF大谷湊斗(3年)、期待のドリブラーMF長璃喜(2年)が不在で、プロ注目のレフティMF山口豪太(2年)もベンチスタートとなったが、序盤からテンポ良くボールを繋いでアタッキングエリアに進入していく。特に違いを作ったのが最前線のFW鄭志錫(3年)。開始3分、右MF松本レイ(3年)が右サイドの前方にボールを送ると、鄭が背後に抜け出す。強引に前に入って相手DFを振り切ると、豪快に右足で蹴り込んで先制点を奪った。以降も鄭は攻撃の起点として機能。太田に代わってキャプテンマークを巻いた男は力強いポストワークでボールを収め、推進力を武器に決定機を作り出した。

 一方、FC東京U-18は立ち上がりに出鼻を挫かれたが、徐々にペースを取り戻すと、サイドアタックを中心に攻撃を展開。とりわけ、素晴らしかったのが、左サイドハーフを務める北原槙の仕掛け。今季3試合目の出場となる中学3年生は得意のドリブルで物怖じせずに突破を図り、ゴール前に何度も切れ込んだ。攻撃のリズムが出てくると、26分にスコアが動く。GK後藤亘(3年)のパントキックからチャンスが生まれる。相手DFが処理を誤った隙を見逃さず、MF田中希和(2年)が反応。うまく抜け出してGKと1対1の局面を作り、冷静にシュートを流し込んだ。

 同点に追い付いてからは一進一退の攻防が続き、前半はこのまま1-1で折り返した。後半に入っても膠着した状況が続くなか、先にチャンスを生かしたのは昌平だった。62分に右SB安藤愛斗(2年)が右サイドを抉ってクロスを上げる。ファーサイドに送られたボールに対し、猛然と走り込んできた左SB上原悠都(3年)が頭で決めて再びリードを奪った。

 しかし、FC東京もすぐさま反撃。64分に途中出場のMF菅原悠太(2年)が右サイドから左足で折り返す。これに合わせたのが、MF永野修都(3年)。すでにトップチームに2種登録されている逸材が豪快にボレーで決め、同点に追い付いた。

 その後は互いに攻撃に打って出るが、決め手を欠いて無得点。2-2のドローで決着となり、前半戦のラストゲームを終えた。 

(文・写真=松尾祐希)