日本エディー新体制〝1勝〟マオリ・オールブラックスに初勝利

AI要約

日本代表がマオリ・オールブラックスに26-14で勝利し、5度目の対戦で初勝利を挙げた。

若手日本代表がエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチの復帰戦で勝利し、勢いをつけた。

「超速ラグビー」の戦術で相手を翻弄し、粘り強いディフェンスで勝利を掴んだ。

ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ(6日、愛知・豊田スタジアム)日本代表はニュージーランドの先住民マオリ系の選手で構成するマオリ・オールブラックスとの第2戦に26-14で勝ち、通算5度目の対戦で初勝利を挙げた。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)新体制は3戦目で初勝利。試合は代表同士のテストマッチでなくキャップ対象外で、日本はジャパン・フィフティーン(XV)の名称で戦った。

勝利の瞬間、選手たちは両腕を突き上げ、雄たけびを上げた。23人中5人が2000年代生まれという若き日本代表が、王国ニュージーランドの代表予備軍を撃破。9年ぶり復帰のジョーンズHCが目を細めた。

「(勝因は)ハードワークによるもの。誇りに思っている。日本のラグビーにとって大きな一歩になった」

掲げる「超速ラグビー」で流れを引き寄せた。前半10分に敵陣ゴール前で反則を得ると、共同主将のSH斎藤がすかさず左に展開。CTBトゥアがタックルをはねのけて左隅に飛び込み、5点を先制すると、その後も積極的に攻撃を仕掛け、相手を翻弄した。

10-36で敗れた第1戦(6月29日、秩父宮)では簡単に突破されていたディフェンスも粘り強さが光った。「最初の20分間で自分たちのインテンシティ(強さ)を示そうと思った」と共同主将のHO原田。強烈なタックルで、気温30度超の蒸し暑さや汗で滑るボールに苦しむ相手のミスや反則を誘い、反撃を断った。

指揮官は「世界でもトップ10に入るチームに勝てたことは大きな自信につながる。若い選手にとってこういう自信が非常に大切」と強調した。日本ラグビー史に刻んだ新たな一歩を、さらなる飛躍につなげる。(月僧正弥)