レッドブルF1代表、怒り心頭マクラーレンからのフェルスタッペン批判に反論「間違っているしフェアじゃない」

AI要約

F1オーストリアGP決勝で、フェルスタッペンとノリスが優勝争いの末に接触し、両陣営の舌戦が勃発。

ホーナー代表はフェルスタッペンのアグレッシブな走りを擁護し、ノリスがF1世界チャンピオンの厳しさを学ぶ必要があると主張。

ステラ代表はフェルスタッペンのアグレッシブなアプローチに批判的だが、ホーナー代表はその考えを否定している。

レッドブルF1代表、怒り心頭マクラーレンからのフェルスタッペン批判に反論「間違っているしフェアじゃない」

 F1オーストリアGP決勝では、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとマクラーレンのランド・ノリスが優勝争いの末に接触。2台共倒れとなった。

 これをキッカケに両ドライバー、両陣営の舌戦が勃発。フェルスタッペンのアプローチを批判したマクラーレンのアンドレア・ステラ代表に対して、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が反論。ステラ代表の主張を「間違っているしフェアじゃない」と切り替えした。

 またホーナー代表は、フェルスタッペンがアグレッシブな走りを「変えるつもりはない」と主張した。

 オーストリアGPの決勝レース終盤、10周近くにわたってトップ争いを繰り広げたフェルスタッペンとノリスはターン3で接触。2台ともパンクを喫した。

 フェルスタッペンはタイヤを交換して5位でレースを終えたが、ノリスはマシンダメージが大きくレース続行を諦め、完走扱いのリタイアとなった。

 その後、憤慨するステラ代表はフェルスタッペンのアグレッシブなディフェンスについて触れ、接触の前からブレーキング中に進路を変えていたと批判した。

 しかしフェルスタッペンが「アプローチを変えることはない」とホーナー代表は批判。ノリスがF1世界チャンピオンの厳しさを知ったと示唆した。

「確実に、マックスの側からすれば、彼は変わらないだろう」

 ホーナー代表はSky Sportsにそう語った。

「ランドがマックスのレースを学ぶという要素もあるだろうし、彼らもそれは分かったと思う」

「マシンは接近しているように見える。これからのレースでは、必然的にふたりの接近戦が多くなるだろう」

「マックスはハードなレーサーだ。おそらく、コース上で最も厳しい相手だし、マックスとバトルすることになれば、彼が全力を尽くしてくるということは誰もが知っている」

 ホーナー代表は、フェルスタッペンとノリスが冷静になった後、プレイベートで既に誤解を解いたと説明した。

「彼らが既に話し合ったことは理解しているし、問題はないと思う」とホーナー代表は続けた。

 ステラ代表は、フェルスタッペンのアグレッシブなアプローチが、メルセデスのルイス・ハミルトンと激しいタイトル争いを繰り広げた2021年シーズンに「きちんと対処してこなかったからだ」と語った。

 しかしホーナー代表は、ノリスがF1初勝利を挙げたマイアミGP以降、フェルスタッペンとノリスの争いが「ずっと続いていた」ことを認めつつも、ステラ代表の考えは不当だと反論した。

「彼は2021年に信じられないほどハードなバトルをしたし、ここ2年間は、ほとんど誰ともバトルをしてこなかった。彼はずっと前を走っていたからね」とホーナー代表は語った。

「ふたりの対立は、2~4レースにわたって接近し、激しく競り合う中で軋轢が生まれていった。それはいつか激突するモノだった。そしてターン3で起こったのだ」

「2021年、ある年に激しいレースを繰り広げたルイスがしたのと同じように、彼も間違ったことをしたらペナルティを受けた」

「だから、ドライバーに対してあのようなレッテルを貼るのは間違っているしフェアじゃない。アンドレアにとっては悔しかっただろうが、それが厳しいレースというモノだ」

「彼は(フェラーリで)ミハエル・シューマッハーと何年も一緒に仕事をしてきた。彼はそれを知っているはずだ」