岩倉、夢と野球を追求する「運輸科」1年生コンビ 今夏はスタンドから全力応援/東東京

AI要約

文武両道の1年生コンビがチームに好影響をもたらす。

岩倉(東東京)には鉄道関係の教育を行う「運輸科」と呼ばれる学科があり、2人の部員は珍しい存在だ。

将来の夢が鉄道関係の職に就くことである2人は勉強と部活動の両立に苦労しながらも全力で取り組んでいる。

岩倉、夢と野球を追求する「運輸科」1年生コンビ 今夏はスタンドから全力応援/東東京

 文武両道の1年生コンビがチームに好影響をもたらす。

 97年以来の夏の甲子園出場を目指す岩倉(東東京)には鉄道関係の教育を行う「運輸科」と呼ばれる学科が設置されている。スポーツクラスがあることから「運輸科」所属の部員は珍しいと言える中で、「運輸科」に所属しながら野球部として汗を流しているのが瀬能颯太外野手と岡田幸大外野手(ともに1年)の2人だ。

 2人とも将来の夢は、やはり鉄道関係の職に就くこと。瀬能は「例えば車両整備だったり、いわゆる裏方で支えている人」。対する岡田は「鉄道会社に入って運転手になりたい」と力強く語る。

 将来の夢が明確だからこそ、勉強への意識も高く持つ。行き帰りの電車内では教科書やノートを見返すなど、合間の時間を有効活用する。勉強と部活動の両立は苦労も多いはずだが、後悔はない。好きな野球にも全力で打ち込みたかったから、夢と野球の両方を追求できる岩倉に進学した。瀬能が「両立は今のところ順調に進んでいるなと思います」と話せば、岡田も「両立は今のところできています」と充実した表情を浮かべる。豊田浩之監督(48)も「ひたむきで野球愛があり、時間の価値を知っている」と評価する。

 今夏は2人ともスタンドからチームを応援する予定。昨夏の岩倉の試合をテレビで見ていたという岡田は「去年の応援に負けないくらいの応援をしたい」と全力応援を誓う。野球はチームスポーツ。スタンドからの応援も、チームの勝利に欠かせない要素の1つ。まさにチーム一丸となって、甲子園行きの切符をつかみ取る。【水谷京裕】