ドーハの悲劇の映像「一生見ることはない」、サッカー日本代表・森保一監督が語る唯一の「後悔」

AI要約

森保一監督が読売新聞ポッドキャストに出演し、槙野智章との思い出やドーハの悲劇について語った。

広島時代からの付き合いで、槙野がチームの雰囲気作りに貢献し、食事会場でのコミュニケーションを大切にしていたことが印象深い。

遠藤航からは、槙野の先輩たちがいなくなったことで食事が短くなったというエピソードも紹介された。

 サッカー男子日本代表の森保一監督が、読売新聞ポッドキャスト「ピッチサイド 日本サッカーここだけの話」に出演した。番組MCで元サンフレッチェ広島の槙野智章さんとの思い出に触れつつ、現役時代に指導を受けたハンス・オフト監督、今も映像を見ないという「ドーハの悲劇」についても語った。

 二人は槙野さんが小学生だった頃からの付き合い。サンフレッチェ広島時代はコーチと選手の間柄で、日本代表では2007年のU-20ワールドカップ(W杯)、2018年W杯ロシア大会でもコーチ・選手として共に戦った。

 森保監督は「(槙野さんを)指導はしてないですね」と笑いつつ、「マキが広島のユースにいたとき、私はサンフレッチェの巡回コーチをしていてユースの練習に何度かうかがったことがあるんですけど、その時に『ポイチ(森保監督の愛称)お前やれよ』みたいな感じで(練習の指導を)やらせてもらって。グダグダな練習もあったんですけど、その時に一人だけ声を出して『ドンマイ、ドンマイ!やろうぜぇ!』みたいな感じで言ってくれたのは、すごく覚えていますね」と振り返った。

 ピッチ外での槙野さんの姿も印象に残っているという。

 「オン・ザ・ピッチもオフ・ザ・ピッチもみんなで頑張ろうぜっていう雰囲気づくりをしてくれてありがたかった。食事時間のコミュニケーションってすごい大きいじゃん。槙野がいた時がこれまでの代表の中で一番、食事会場にいる時間が長かったんじゃないのかな。いろんな選手を巻き込んで、コミュニケーションを取ってくれて、いい雰囲気を作ってくれていたのがすっごい印象に残ってます」

 槙野さんは遠藤航選手(リバプール)からこう言われたという。「(槙野さんたち)やんちゃでうるさい先輩たちがいなくなったけども、食事の時間がグッと短くなりました」

 森保監督も「そこって大切で、食事会場でサッカーの話もするし、雑談もする。お互いを知るのと、共有して一つになっていくところは大きいかなと思って。(槙野さんが)意図的にやってくれてたんだなっていうのは感じますね」と共感した。