井岡一翔「標的はロドリゲス」野望は3団体統一…7日IBF王者マルティネス撃破で王座統一狙う

AI要約

プロボクシングWBA世界同スーパーフライ級王者井岡一翔が3団体統一を目指す姿勢を示し、IBF世界同級王者フェルナンド・マルティネスとの王座統一戦に向けて集中している。

同じ階級のライバルであるフアン・フランシスコ・エストラーダが王座を失い、井岡は自身の試合に集中しつつも、エストラーダとの対戦に関心を寄せている。

マルティネス戦では接近戦が重要と認識し、迫力ある勝利を目指して練習を重ねている。

井岡一翔「標的はロドリゲス」野望は3団体統一…7日IBF王者マルティネス撃破で王座統一狙う

 プロボクシングWBA世界同スーパーフライ級王者井岡一翔(35=志成)が3団体統一への野望を口にした。7日、東京・両国国技館でIBF世界同級王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)との王座統一戦を控え、1日には東京・目黒区の所属ジムで練習を公開。1ラウンドのシャドーボクシングを報道陣に披露した。マルティネス戦に集中しつつも、井岡は2団体王座統一に成功した場合のプランについても言及した。

 29日(日本時間30日)、同世代のライバルで対戦を希望していたWBC世界スーパーフライ級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(34=メキシコ)が王座陥落。22年12月以来、約1年半ぶりのリングで初防衛戦に臨んだが、元2団体(IBF、WBO)統一フライ級王者ジェシー・ロドリゲス(24=米国)に7回KO負け。「バム」との愛称を持つ世界2階級制覇王者ロドリゲスがWBC世界スーパーフライ級王者に返り咲いたことを受け、井岡は「ショックはない。ベルトも失い、エストラーダ選手の評価は落ちたと思う。まず目の前の試合に勝って、バムとやりたいと思う」と率直な心境を口にした。

 自らの試合前でもあるため、エストラーダ-ロドリゲス戦はハイライト映像のみのチェックだったという。井岡は「SNSなどでお互いの倒れたシーンぐらいしか観ていない。自分は1番、結果が気になっていた。最終的に自分の標的は今の段階ではバムかな」と説明。ロドリゲスの兄で元WBA世界同級王者ジョシュア・フランコ(米国)と2度対決していることもあり「僕は兄のフランコと戦い、彼ともつながりがある」とも口にした。

 もちろん、約1週間後に迫った7日のマルティネス戦に集中している。6月23日、米ラスベガス合宿から帰国。約1カ月間、スパーリング中心のメニューを消化し、総スパーリング数は100ラウンド近くなった。井岡は「(マルティネスは)距離の近い、接近戦が得意なので、そこで勝らないと彼を止めることができない。明確な勝ち方をしたい。統一戦ができるのはありがたいし、感謝しかない」と気合を入れ直していた。