【ボクシング】ロドリゲスが劇的KO勝ちで王者奪う!井岡-マルティネスの勝者との対戦を希望

AI要約

ボクシングWBCスーパーフライ級タイトル戦で、挑戦者のロドリゲスが王者エストラダを7回KOして王座奪取。

ロドリゲスは強烈な左ショートストレートでダウンを奪い、激戦の末に左ボディでKO勝ち。

ロドリゲスはフィニッシュ劇場を見せつけ、今後は他の王座を目指す意向を示唆。

【ボクシング】ロドリゲスが劇的KO勝ちで王者奪う!井岡-マルティネスの勝者との対戦を希望

 ボクシングWBCスーパーフライ級タイトル戦が29日、米アリゾナ州フェニックスのフットプリントセンターで行われ、挑戦者の世界2階級制覇王者ジェシー・ロドリゲス(24)=米国、帝拳=が王者フランシスコ・エストラダ(34)=メキシコ=を7回KOで破り王座を奪った。

 ロドリゲスは序盤からスピードとパワーで上回り、4回に強烈な左ショートストレートでダウンを奪取。その後はエストラダがダメージを負いながらも打ち返して激戦となり、ロドリゲスが6回にタイミングのいい右を浴びてダウンを喫する場面があった。だがダメージはなく、すぐに主導権を奪い返して最後は左ボディでKO勝ちした。

 時代が変わったことを象徴する一撃だった。強烈無比な左ボディを突き刺され、苦痛に顔をゆがめてのたうち回るエストラダを背に、ロドリゲスが勝利を確信してコーナーに駆け上がる。2015年からスーパーフライ級に君臨し続け、KO負け経験もなかったエストラダを完膚なきまでに沈めきるフィニッシュだった。

 「タフな試合だった。初めてのダウンも喫した。エストラダのようなレジェンドとともにリングに上がれて光栄だ。最後のボディは手応えがあった」と、ロドリゲスはリング上で謙虚に話した。2022年2月に同級王者を獲得した後にフライ級へ下げてIBF、WBO2団体を統一。最も権威のある米専門メディア「リング」のパウンド・フォー・パウンド(全階級最強ランキング)でも9位に入り、満を持してのスーパーフライ級復帰で最高の結果を出した。

 世界2階級制覇王者でもあるエストラダは長くスーパーフライ級の同級の第一人者と目され、WBA王者・井岡一翔(志成)が対戦を希望し続けてきた相手。だが、対戦は実現することなく王座を失うことになった。

 代わって名乗りを上げたのがロドリゲスだ。試合後のリングで「マルティネス(IBF王者、アルゼンチン)と井岡の勝者と対戦したい」と、7月7日に東京・両国国技館で行われる世界2団体統一戦の勝者に対戦を呼びかけた。24歳は、戻ってきたスーパーフライ級で一気にすべての王座を集めていくつもりだ。戦績はこれで20戦全勝(13KO)。エストラダは44勝(28KO)4敗となった。