スイスが2大会連続のEURO8強入り!! イタリアは大胆メンバー変更も完封負け…前回王者のベスト16敗退は3大会連続

AI要約

EURO2024 決勝トーナメント1回戦でスイスがイタリアを2-0で破り、2大会連続で準々決勝に進出。

スイスの先制点は前半37分、MFフロイラーのゴールで生まれ、後半にもバルガスが追加点。

イタリアは3大会連続で決勝トーナメント1回戦で敗退、前回王者がまたしても敗れる展開となる。

スイスが2大会連続のEURO8強入り!! イタリアは大胆メンバー変更も完封負け…前回王者のベスト16敗退は3大会連続

[6.29 EURO決勝T1回戦 スイス 2–0 イタリア ベルリン]

 EURO2024は29日から決勝トーナメントに突入した。スイス代表はイタリア代表に2-0で勝利し、2大会連続で準々決勝に進出した。一方のイタリアはベスト16で大会を去ることになった。前回王者が決勝トーナメント1回戦で敗退するのは3大会連続となっている。

 スイスは23日のグループリーグ最終節・ドイツ戦から先発メンバーを1人変更。累積警告で出場停止のMFシルバン・ビドマーに代わってFWルベン・バルガスが起用された。

 一方のイタリアもDFリッカルド・カラフィオーリが出場停止だが、ルチアーノ・スパレッティ監督はMFブライアン・クリスタンテとMFニコロ・ファジョーリを今大会初先発としたほか、GLで全く出番のなかったDFジャンルカ・マンチーニとMFステファン・エル・シャーラウィをスタートから起用する大胆なメンバー変更を行った。

 序盤はともに決定的なチャンスを作れなかったが、前半の中盤ごろからゴールに迫る場面が続く。イタリアは前半19分、ゴールまでおよそ25mの距離でFKを獲得。MFニコロ・バレッラがスイスのタイミングを外したロブパスを送ると、DFジョバンニ・ディ・ロレンツォがフリーの状態で反応。ただディ・ロレンツォはミートできず、オフサイドの旗も上がった。

 一方のスイスは前半24分、FWブレール・エンボロがMFミシェル・アエビシェールのスルーパスに抜け出してGKと1対1の決定機を迎える。オフサイドもなかったが、ゴール右上を狙ったシュートはGKジャンルイジ・ドンナルンマの好セーブに阻まれた。それでもイタリアを押し込んでペースを握る時間が続いた。

 迎えた前半37分、スイスのDFマヌエル・アカンジが縦パスでスイッチを入れるとエンボロ、MFダン・エンドイェと繋いで左サイドのバルガスに展開。バルガスはペナルティエリア内を見てタイミングを伺うと、2列目から走り込んだMFレモ・フロイラーに鋭いパスを通す。フロイラーはトラップから左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

 スイスは前半アディショナルタイム1分、右サイドからのFKをMFファビアン・リーダーが直接狙う。ボールはゴール右隅に飛んだが、ドンナルンマの指先をかすめて左ポストに当たり得点には至らなかった。前半はスイスの1点リードで終了した。

 イタリアはハーフタイム明けからエル・シャーラウィに代えてMFマッティア・ザッカーニを投入し、反撃を図る。しかしイタリアはマイボールのキックオフで始まった後半、すぐにボールを失ってピンチを迎える。スイスはこのチャンスを見逃さず、キックオフからわずか28秒ほどでバルガスが鮮やかなコントロールシュートを決めて2点差とした。

 出鼻を挫かれたイタリアは後半7分、ファジョーリのクロスがDFファビアン・シェアにクリアされるも、ボールはゴール方向に向かう。しかしポストに阻まれ、オウンゴールで1点を返すことはできなかった。同28分には最終ラインの背後を取ったザッカーニがクリスタンテの浮き球を頭で落とし、ゴール前でフリーのFWジャンルカ・スカマッカに決定機が訪れる。しかしスカマッカはシュートをポストに当ててしまい、チャンスをものにできなかった。

 スイスは2点リードの終盤、カウンターで3点目を狙いつつ冷静な試合運びで試合終了の笛を待つ。結局イタリア攻撃陣を完封し、2-0で勝利した。