ドジャース・大谷翔平、ストライク判定に泣いた 3戦連続先頭弾ならず…連続打点も10戦でストップ 

AI要約

大谷翔平投手が3試合連続の先頭打者本塁打が懸かったが3球三振に倒れるなど、3打数1安打の成績だった。

ドジャースはサンフランシスコジャイアンツに5-3でサヨナラ負けし、24連勝中だったロハスの安打も途切れた。

バットボーイのヘレラさんが一塁ベンチに飛び込んで大谷への直撃を防ぐ活躍をし、大谷から感謝された。

ドジャース・大谷翔平、ストライク判定に泣いた 3戦連続先頭弾ならず…連続打点も10戦でストップ 

ジャイアンツ5x-3ドジャース(28日、サンフランシスコ=竹濱江利子通信員)米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(29)はジャイアンツ戦に「1番・DH」で出場し、3戦連続の先頭打者本塁打が懸かった一回に3球三振に倒れるなど、3打数1安打。球団記録だった連続試合打点は10で止まった。ミゲル・ロハス内野手(35)が安打した試合は今季24戦全勝だったが、チームは3-5でサヨナラ負けし、連勝は4でストップした。

大ブーイングで迎えられた第1打席。2試合連続で先頭打者本塁打を放っていた大谷の活躍は、同じナ・リーグ西地区のライバル、サンフランシスコのファンは熟知している。カウント2ストライクから、先発右腕ウェブの投じた94・5マイル(152キロ)の高速シンカーは外角高めのボールゾーンへ。しかし、球審は見逃し三振をコールするなど判定にも泣かされた。

「良い試合だったし、得点も返して粘り勝つチャンスもあったが、十分ではなかった。今日は得点できる機会があまりなかった」

ロバーツ監督はサヨナラ負けした試合を静かに振り返った。得点圏は4度のみで適時打は1本だった。九回に追いついたが、その裏にワイズリーに右越え3号2ランを浴びた。

ロハスが安打を打てば24連勝中だったが〝不敗神話〟も途切れた。「7番・遊撃」で出場し、五回先頭で右前打を放っていた。球団新記録の10試合連続打点を挙げていた大谷は八回に一塁内野安打を放ったが、本塁打、打点ともになかった。

「得点のないときは、全てのプレーがより重要になる。完璧ではなかったら負けてしまう」と指揮官は惜敗を悔やんだ。 大谷は打率、本塁打でトップに立ち、初の三冠王を射程に捉えるが、この日、打率・303、20本塁打、58打点のハーパーが左太もも裏痛、17本塁打、49打点のシュワバー(ともにフィリーズ)が股関節痛で10日間の負傷者リスト(IL)に入った。ライバルが離脱する中、打率・311、11本塁打、23打点をマークする6月は残り2試合。絶好調の大谷には29日(日本時間30日午前8時15分開始)のジャイアンツ戦で、右翼場外のマッコビー湾に飛び込む「スプラッシュ・ヒット」が期待される。打てば日本選手として初。チームを勢いづけるアーチで連勝街道に導く。

■大谷救ったヘレラさん「MY HERO」

一躍〝時の人〟となったドジャースのバットボーイ、ハビエル・へレラさん(38)が試合前に異例の取材対応。26日のホワイトソックス戦で一塁ベンチに飛び込む強烈なファウルボールを素手で捕球し、背後にいた大谷への直撃を防いだ動画がX(旧ツイッター)などで拡散されていた。「自分の仕事をしたまでだよ」と照れ臭そうに話した。大リーグではバットボーイが球団職員として帯同し、用具係などを兼務することが多い。ヘレラさんは20歳から現職を務め、18シーズン目。大谷は自身のインスタグラムに「MY HERO」とストーリーを投稿し、感謝を示した。