「格の違いを教えた」大谷翔平、衝撃の10戦8発 KBO三冠&MVPの“元最強助っ人”の打破は韓国でも反響「オオタニの壁はあまりに高い」

AI要約

大谷翔平が実力派投手を打ち崩し、注目を集める一打を放った。

相手投手からの厳しい状況でも自身の打撃ゾーンを押さえ、力強い本塁打を放った。

韓国のメディアも大谷の活躍を称賛し、アメリカのMVP相手に驚きを示した。

「格の違いを教えた」大谷翔平、衝撃の10戦8発 KBO三冠&MVPの“元最強助っ人”の打破は韓国でも反響「オオタニの壁はあまりに高い」

 実力派投手を打ち崩す一打に反響は広まっている。

 現地時間6月26日に敵地で行なわれたホワイトソックス戦に「1番・指名打者」で先発した大谷翔平(ドジャース)は、初回の第1打席に右中間に2試合連続の先頭打者アーチ、さらに直近10試合で8発目となる今季25本目の本塁打を放った。

 まさに好球必打と言える一打だった。試合後に「シンプルにストライクを振ることがまず一番」と振り返ったように、自身の打撃ゾーンに来たボールを今の大谷は逃さない。しっかりとボールを見定めてフルカウントからの6球目、外角からやや高めに抜けた90.9マイル(約146.3キロ)のカットボールを強振すると、113.9マイル(約183.3キロ)で右中間方向に飛んで行った打球は、あっという間にスタンドに入った。

 打たれたホワイトソックスの先発右腕エリック・フェッディは、試合後に米スポーツ専門局『NBC Sports』のフラッシュインタビューで「試合開始から(カウント)3-2という嫌な状況になった。出塁させたくなかった」と振り返ったうえで「彼はかなりのパワーを持っている。思い知らされたよ」と脱帽した。

 かく言うフェッディも実力は確かなものがある。

 2014年のドラフト1位(全体18位)でナショナルズへ入団した右腕は、メジャーで苦闘。鳴かず飛ばずの状況を打破すべく、鳴り物入りでKBO(韓国プロ野球)リーグのNCダイノスに加わった23年シーズンに才能が開花。20勝、防御率2.00、209奪三振で投手三冠に輝いただけでなく、WHIP0.95、被打率.207と、図抜けた数字をマーク。堂々のリーグMVPにも選出された。

 メジャーに再挑戦を果たした今季もフェッディは、このドジャース戦まで94.1イニングを投げ、5勝(2敗)、防御率3.05、WHIP1.14とまずまずの成績を残していた。そんな31歳があっけなく打たれた反響は日本の隣国でも広まった。“最強助っ人”の覚醒を目の当たりにしてきた韓国だ。

 韓国メディア『My Daily』は「韓国のMVPは無念。オオタニの壁はあまりに高かった」と強調。さらに大手日刊紙『東亜日報』は「韓国のMVPに、アメリカのMVPが『格の違い』を教えた」とリポート。やはり国内リーグでタイトルを総なめにし、「最強」と謳われたフェッディを打ち崩した打撃に驚きを隠せない様子だ。

 得意の6月で勢いを加速させている大谷。本人が「シーズンの中でいいところ、悪いところ、いろいろ改善しながら、ちょうどそういう波が(6月に)きやすいのかなと。まずは、継続はしたい」と手応えを口にする打棒は上向く一方である。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]