大谷翔平、’24シーズン24発ターン ドジャース移籍1年目、200安打&400塁打視野に

AI要約

大谷翔平投手はエンゼルスから移籍してドジャースで活躍中。打率や本塁打数でリーグトップに立ち、200安打や300塁打に到達する可能性も高い。

昨年の手術を経て今季は打者に専念し、運動量の少なさからリカバリーがしやすい状況。違法賭博問題の影響も乗り越え、復調している。

新天地での環境への適応や仲間との理解を深めつつ、1番打者としての出場が期待されており、三冠王やMVP受賞への期待も高まっている。

大谷翔平、’24シーズン24発ターン ドジャース移籍1年目、200安打&400塁打視野に

【シカゴ(米イリノイ州)25日(日本時間26日)=山田結軌】ドジャースはレギュラーシーズンの半分となる81試合目を終えた。エンゼルスから移籍1年目の大谷翔平投手(29)は78試合に出場し、打率・320は2位のプロファー(パドレス)に3厘差、24本塁打は2位のオズナ(ブレーブス)に3本差をつけてリーグ1位。長打率・634、出塁率と長打率を足したOPS1・032もトップだ。

選手層が厚い強豪チームへの移籍により敬遠四球が2つと減少し(昨季は21)、安打数が増加(99本)。シーズン198安打ペースで、日本選手では2010年のイチロー(214安打、マリナーズ)以来の200安打を視野に捉える。塁打数は196。400塁打に到達すればメジャー史上30人目となる。

昨年9月に右肘の手術を受けたため、今季は打者に専念。投打二刀流で奮闘した昨季までとの違いとして「確実に運動量が少ないので、リカバリー(の時間)がしっかり取れるのは間違いない」と利点を挙げた。

3月20日のシーズン開幕直後に元通訳、水原一平被告(39)による違法賭博問題が発覚。大谷は「睡眠が足りていない日が続いていた」と打ち明けたことがあった。6月4日に水原被告が連邦地裁に出廷し、銀行詐欺罪などの罪を認めたことを受け「前に進む時期が来た」と声明を発表。6月10日までは1本塁打だったが、同11日以降は9本塁打を放った。

新天地の環境や仲間になじむ努力をしていた大谷は「時間がたつにつれて、この人はどういう人なのか、チーム全体もそう(分かってくる)」と語った。左手を骨折したベッツが復帰するまで1番打者としての出場が見込まれ、必然的に打席数が増える。60打点はトップに4点差の3位。2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)以来、11人目の三冠王だけでなく、指名打者では史上初で、自身3度目のMVP受賞への期待が高まる。