快勝ヒロシクンの佐藤雅彦師が明かす参戦理由「馬主さんが入院していて」/みちのく大賞典

AI要約

ヒロシクンがみちのく大賞典で重賞初制覇を果たし、4連勝で注目を集める。

佐藤雅調教師は馬の力を信じて挑戦し、勝利に喜びを感じている。

馬主の入院を元気づけるためにも参戦を決断し、今後の活躍に期待が高まる。

<みちのく大賞典>◇23日=水沢◇M1◇ダート2000メートル◇3歳上◇出走12頭

 ヒロシクン(セン5、佐藤雅)が転入後、破竹の4連勝で重賞初制覇を果たした。

 管理する佐藤雅彦調教師(63)は「JRA時代は1勝馬でしたが、それでB1級で3連勝はなかなかできない。力がある馬かなと思っていました。距離も岩手のペースなら2000メートルまで保つんじゃないか、とね。チャレンジでしたが、このレースに使ってみました」と参戦の経緯を説明。「少し気を抜くところがあるのでそれに気をつけて、3番手くらいにつける形も最初は考えたのですが、外枠からその位置だと強い馬たちの外、外を回る形になってしまう。それでは不利でしかないから、思い切った競馬をして欲しいと相談していました。結局、挑戦者なのでね。いろんな事ができる。それでダメだったとしても全然いいからね。コーナーコーナーで反応しているし、後ろが追ってきても差が縮まらなくなっていたし。いけるかな、やれるかなと思いながら見ていましたが、直線に向いた時はホント力が入りましたね」とレースを振り返った。

 また、「勝って、とにかくびっくりしています。今、馬主さんが入院していまして、元気づけてあげられるかなと思っての出走でもあったんです」と、参戦を決断した、もう一つの理由も明かした。「すべてがびっくりですね。このレースを使ったら一回休ませようということはレース前から話していたので、次走は未定。馬の様子と相談しながら考えたいと思います」と今後の活躍に期待を寄せた。