「プレミアリーグの経験が代表でも生きている」。橋岡大樹を変えたルートンでの半年、そして見据える次

AI要約

日本人選手、橋岡大樹が昇格組のルートン・タウンでプレミアリーグに挑戦し、チームの降格という厳しい経験を経て成長したこと。

プレミアリーグで活躍する日本人選手たちからのアドバイスや影響を受け、負けじと挑戦する気持ちを強く持ったこと。

今後のキャリアについて、イングランドや他のリーグでプレーを続ける意欲があり、未熟な部分を克服し成長を続けたいという意向を示した。

「プレミアリーグの経験が代表でも生きている」。橋岡大樹を変えたルートンでの半年、そして見据える次

「いつかはプレミアでプレーしたい」との思いをずっと持ち続けていたという。昇格組のルートン・タウンに今年2月に電撃移籍した橋岡大樹。23-24シーズン4人目のプレミアリーグで戦う日本人選手となった。残留の切り札ともいえる立場で加入したが、ルートンは降格、来季は2部(チャンピオンシップ)が決定した。

世界最高峰とされるリーグでの激しい試合、残留争いといったつらい経験を糧に、次なる目標をどこに置くのか? 日本代表としても存在感を発揮する25歳、橋岡大樹に話を聞いた。

――降格が決定しましたが、ルートン・タウンは昨季、31年ぶりの1 部復帰で、プレミアリーグはクラブ初となるシーズンでした。あらためてルートンというクラブについての印象を教えてください。

(この10年間で)5部からプレミアまで上がってきたという歴史は知っていました。プレミアの中でもすごく小さい規模のクラブで、スタジアムも小さい。逆にそのことで、特別な雰囲気があるということも聞いていました。実際にスタジアムではものすごく良い雰囲気でしたし、クラブもファミリーな感じで、 選手はもちろん、コーチ、関係者の人たちも、ものすごくサポートしてくれました。(冬移籍でしたが)すんなりチームに入れたと思います。

――チームメートで仲の良い選手はできましたか?

結構みんなと仲良くなりました。18番のクリッカーとはよくコミュニケーションを取りましたね。クリッカーと呼ばれていましたが、本名はジョーダン・クラーク。GKの(オリバー・)カミスは朝「おはよう、元気か?」とか日本語を覚えようとしてくれていました。そういった意味でも、チームはすごく仲良かったと思います。

――ルートンに来ての一番の財産は?

いや、まだ財産は見つけられていないですね。まだ半年しかやってないので。しいていえば「プレミアを経験したこと」かな。今後につながる、自信にもつながる経験だったと思います。

(アーセナル写真)

――プレミアリーグで戦う日本人選手、冨安健洋選手、三笘薫選手、遠藤航選手とは話をされましたか?

冨安選手はLINEで個人的によく話しますね。試合の中での「あのときはこうだったよね」とか「守備はこうじゃない?」といったアドバイスをくれることもありますし、 僕から自分の考えを言って、「いやそれは、こうなのでは?」といった意見の出し合いもしてくれていました。

――ビッグクラブで活躍する彼らを見て何を感じましたか?

同じ日本人選手がビッグクラブで優勝争いをする。簡単なことじゃないです。僕は半年くらいの経験ですが、本当に難しい、キツくてタフなリーグだということを分かった上で見ると、あらためて尊敬しますし、尊敬と同時に僕も負けていられないという気持ちになります。

――プレミア、イングランドでプレーし続けたい気持ちは?

うーん…もちろんイングランド、プレミアリーグでやりたい気持ちはありますが、場合によっては他のリーグでやりたい気持ちはあります。プレミアリーグのレベルは本当に高かったです。それはもう体験した選手しか分からないと思うので。体験したことで自信がついたし、同時に「もっとやらないといけない」という気持ちも芽生えました。でも、体験するだけではだめで、満足はしていないです。