【新潟】J屈指のコントロールタワーMF秋山裕紀「中盤を支配して勝ち点3を」22日川崎F戦

AI要約

アルビレックス新潟は22日の川崎フロンターレ戦に向け、オフ明けの18日から聖籠町で練習を進める。

秋山裕紀は中盤を支配し、勝利に導くことを誓った。

川崎F戦に向けて準備を進める“新潟の心臓”は「中盤の主導権争い」を勝利のキーポイントに挙げる。

 アルビレックス新潟は22日の川崎フロンターレ戦に向け、オフ明けの18日から聖籠町で練習を進める。

 長短のパスと抜群のポジショニングでゲームを組み立てるMF秋山裕紀(23)は好調を維持。今季ここまで全18試合に出場し、1試合の平均プレー数やパス総数などでハイアベレージをマークする。今節は新潟と同様、ボールを大切にしながらゴールを目指すスタイルを貫く相手とのマッチアップとなるが、J屈指のコントロールタワーが中盤を支配し、勝利に導くことを誓った。

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 秋山がリズミカルなパスで攻撃を操る。リーグ前半戦最後の川崎F戦に向けて準備を進める“新潟の心臓”は「中盤の主導権争い」を勝利のキーポイントに挙げる。

 Jリーグ公認データ「J STATS」によると、今季ここまでの1試合平均プレー数97と、パス総数1619本はリーグ1位。他の項目でも上位にランクインする。16日鹿島戦も中盤の底でゲームを支配。1-1ドローに終わったが、鹿島MF知念は「(新潟の)ポゼッションはうまい。自分たちの土俵に乗らせてくれなかった」と舌を巻いた。相手からの賛辞にほおを少しだけ緩めたが、「勝ち点3を取らないと自分たちが正しい方向に進んでいることを証明できない。攻守においてもっと突き詰めないと」と満足はしない。

 今季は全公式戦に出場。卓越した技術だけでなくタフネスぶりも発揮する。鹿島戦後の17日のオフは地元の群馬に戻り、前橋育英高3年時から通う整骨院で体をメンテナンスした。「連戦の疲れもあったので。自分の体の癖も全て把握してもらっている。リフレッシュできました」と、コンディション調整も細部にこだわっている。

 川崎Fとは勝ち点20で並ぶが、得失点差で順位は新潟が1つ下の15位。同じポゼッション志向のチームを圧倒して順位をひっくり返し、26日のサンフレッチェ広島戦から始まるリーグ後半戦に向けて弾みをつけたい。「ボールを握れるかで展開が変わる。大事になるのは間違いなく中盤。攻守において支配し、勝ち点3をつかみたい」。抜群のセンスと努力で積み上げた技術、戦術眼を武器に攻撃のタクトを振る。【小林忠】