新潟が先制し、鹿島が追いつく。ドロー決着に両指揮官の所感は対照的「プレッシングと呼べるものではなかった」「スタンダードにしていきたい」

AI要約

鹿島アントラーズはアルビレックス新潟との試合で1-1の引き分けとなり、勝点1を獲得したものの首位のFC町田ゼルビアに勝点差を広げられた。

鹿島のポポヴィッチ監督は、プレッシングが不十分だったと autフォロー、チーム全体で修正を図る必要があるとコメント。

一方、新潟は鹿島に対し先制点を奪い、アウェーでの上位チームとの戦いで勝点を獲得し自信を深めている。

新潟が先制し、鹿島が追いつく。ドロー決着に両指揮官の所感は対照的「プレッシングと呼べるものではなかった」「スタンダードにしていきたい」

 鹿島アントラーズは6月16日、J1第18節でアルビレックス新潟とホームで対戦。1点ビハインドで迎えた50分に藤井智也のゴールで追いつくものの、逆転弾は奪えず、1-1で引き分けた。

 リーグ2位は変わらずも、勝点で並んでいた首位のFC町田ゼルビアは前日に横浜F・マリノスに勝利しており、勝点2差に広がった。

 鹿島のランコ・ポポヴィッチ監督は、「この試合で勝点1を取ったのは、悪くなかった。我々の良かったところは、唯一そこだった」とコメント。新潟にポゼッションを許し、相手のペースで試合が進んでしまった点について「我々がピッチ上で見せていたのは、プレッシングと呼べるものではなかった」と振り返る。

「今日の試合に関してはしっかりと全員で見直して、次に向けて修正していかなければいけない。地に足をつけてしっかりと謙虚に。今日、相手に内容で上回られた事実は変わらないが、何を修正していくのか、しっかりとチーム内で共有して、次につなげていきたい」

 対照的に自信を深めたのが新潟だ。松橋力蔵監督は「非常に大きな勝点1」とし、「タフな試合だったと思いますが、そういうなかで先制点を奪えたことは評価できる」と、最後尾からボールをつなぎ、鹿島の隙を突いて得点を奪えたことを称賛した。

 前節は敵地で首位の町田に3-1と勝利し、今節は2位の鹿島と引き分け。アウェー2試合で上位陣から勝点4を持ち帰れた。指揮官も「シーズンを通してスタンダードにしていきたい」と意気込んだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)