ラオニッチ 47本エースでATP新記録樹立、イズナー・カルロビッチらを抜く驚異の本数<男子テニス>

AI要約

元世界ランク3位のM・ラオニッチがATPツアーの3セットマッチ最多の本数で逆転勝利を収めた。

ラオニッチは厳しい負傷から復帰し、得意とする芝コートで久々の試合を経験した。

ラオニッチは47本のサービスエースを決め、2回戦では第4シードと対戦することになる。

ラオニッチ 47本エースでATP新記録樹立、イズナー・カルロビッチらを抜く驚異の本数<男子テニス>

男子テニスのシンチ・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)は17日、シングルス1回戦が行われ、元世界ランク3位のM・ラオニッチ(カナダ)が世界ランク39位のC・ノリー(イギリス)を6-7 (6-8), 6-3, 7-6 (11-9)の逆転で破り、初戦突破を果たした。この試合ラオニッチは47本のサービスエースを記録。1991年の記録開始以来、ATPツアーの3セットマッチ最多の本数となった。

33歳のラオニッチは度重なる負傷の影響で現在は世界ランク186位に。今季は3月に負傷しツアーを離脱していたものの、2016年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で準優勝するなど得意とする芝コートで約3ヵ月ぶりの復帰を果たした。

この試合、ラオニッチは第1セットを接戦の末に落とすも、第2・ファイナルセットは強烈なサービスを武器にノリーにペースを与えず。試合を通して47本のサービスエースを決めるなど1度もブレークを許すことなく2時間15分で勝利した。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはラオニッチのコメントが掲載されている。

「あれだけのフリーポイントを取って敗れていたら、また違った気持ちになっていたかもね(笑)。もっと不機嫌だったろう(笑)。だから、接戦だったとはいえ全体的にはとてもポジティブなことだし誇れる、楽しいスタッツだ」

ラオニッチは2回戦で第4シードのT・フリッツ(アメリカ)と世界ランク85位のダニエル太郎のどちらかと対戦する。

【ATPツアー3セットマッチにおける1試合のサービスエース記録トップ5】

※記録を開始した1991年以降

M・ラオニッチ:47本[2024年、vsC・ノリー]

I・カルロビッチ(クロアチア):45本[2015年、vsT・ベルディヒ(チェコ)]、44本[2014年、vsD・ブランズ(ドイツ)]

M・フィリプーシス(オーストラリア):44本[1995年、vsB・ブラック]

N・キリオス(オーストラリア):44本[2019年、vsR・ハリソン(アメリカ)]

J・イズナー(アメリカ):44本[2023年、vsウー・イービン(中国)]、43本[2016年、vsG・ミュラー(ルクセンブルグ)]