巨人・高梨雄平、「ロウリュ」も可能な自宅サウナ完備で“ととのう”防御率…休養日90度、試合後110度に設定

AI要約

高梨雄平投手の自宅サウナにスポーツ報知が潜入し、彼の好投を支える重要な要因であることが明らかになった。

高梨はサウナを利用することでリカバリーや思考整理に役立てており、今季の好成績に繋がっている。

リーグ戦再開に向けても高梨の存在はチームに欠かせず、彼の専門性と準備の大切さが強調されている。

巨人・高梨雄平、「ロウリュ」も可能な自宅サウナ完備で“ととのう”防御率…休養日90度、試合後110度に設定

 巨人・高梨雄平投手(31)の好投を支える要因の一つとなっている、自宅サウナにスポーツ報知が潜入した。今季はここまで主に勝ちパターンで21試合に登板し、1勝0敗12ホールドで防御率1・76。自身が重要視する得点圏被打率は6分3厘(16打数1安打)と抜群の数字を残している。昨オフに設置した癒やしのプライベート空間は、左腕に一体どんな影響を与えているのだろうか。(取材・構成=田中 哲)

 交流戦終了から一夜明けた休養日。何とも厚かましい要望に応えてくれた高梨の自宅内に足を踏み入れると、一室の中にガラス張りの極上空間があった。昨オフに設置した自宅用サウナ。「めちゃくちゃいいです。サウナが好きで、すぐに入れるので家にあった方が絶対にいいなと。家に友達を呼ぶのも好きなので、サウナがあると、よりコミュニケーションの場にもなるので」と“趣味”が高じて設置したことを明かした。

 「totono(ととのう)社」の、2~3人用サウナ。高い位置に足を置ける構造で、一般的に座る形では温まりづらい膝下も十分、発汗できる仕様だ。サウナ石に水をかけて湿度を上げる「ロウリュ」も可能。水を浴びる浴室、外気浴スペースにも数歩と、ととのうには完璧な動線だ。一般的に設置には総工費200~300万かかるとされるが、そこはやはり夢のある職業。外気浴までの1セットで眠ってしまいそうになるほどの心地良い場がつくられている。

 休養日の午前は90度、デーゲームの試合後などは110度に設定し、時間は決めず脈拍数を見ながら入るという。「普段から、いろいろ考え事というか、頭がぶん回っているタイプ」と語る左腕にとって、1人で入る時は自然と無になれる貴重な空間だ。

 今季はここまで21登板1勝0敗12ホールド、防御率1・76。救援として重要視する得点圏被打率は6分3厘で、ピンチでマウンドに上がり火消しする姿も目立つ。「(サウナで)血流が良くなるから野球、リカバリーにいいなど局所的なのもあるんですけど、僕が大事にしているものを生んでくれる一つのツール。今は人生を豊かにすることが野球につながると思っていて。いろんな人と会うことや、いろんなものを見る、食べることもですね」。好投を支える重要な役割を担っている。

 チームにとって、21日から再開するリーグ戦でも、昨年まで3年連続55登板以上を果たしている高梨の存在は欠かせないだろう。「まずはオールスターまでの1か月、いったところで結果を出せるように、ちゃんと準備します。準備が大事なので」。救援のプロフェッショナルの、中身の一部を垣間見られた時間だった。