ちょっと気が早すぎる!? ル・マン出場を望むフェルスタッペン、WEC複数チームからの「接触あった」と明かす

AI要約

マックス・フェルスタッペンは将来的なル・マン24時間レース出場を希望し、複数のチームから接触を受けている。

フェルスタッペンはレギュレーションの発展途上や体重制限などの課題に言及しながら、F1とル・マン両方に参戦する意思を示している。

来年はル・マン24時間とF1カナダGPが同じ週末に開催されるため、フェルスタッペンがル・マン24時間に出場する可能性は低い。

ちょっと気が早すぎる!? ル・マン出場を望むフェルスタッペン、WEC複数チームからの「接触あった」と明かす

 3度のF1王者であるマックス・フェルスタッペンは、将来的なル・マン24時間レース出場を望んでいると公言しているが、早くも複数のチームから接触を受けているようだ。

 フェルスタッペンは過去に何度も、世界3大レースとして権威のある伝統のル・マン出場を望んでいるとコメント。モナコGPの前には、小柄な角田裕毅(RB)をル・マンを戦う上でのチームメイトに勧誘するシーンもあり、エミリア・ロマーニャGPの週末にはF1参戦と並行して、バーチャルで行なわれたニュルブルクリンク24時間にも参戦するなど、フェルスタッペンが耐久レースにかなりの興味を持っているのは明らかだ。

 今年のル・マン24時間レースを前に、フェルスタッペンはすでに将来的なル・マンでの起用について、アプローチを受けていると語った。

 motorsport.comの取材に応じたフェルスタッペンは、そうした会話がなされているか問われると、次のように答えた。

「もちろん、特定の人たちからコンタクトを受けることはあるよ。でもそれには適切なタイミングと適切なやり方があるんだ」

「僕も決断を急ぎたくない。それに今の新しいクルマの理解を深めるには少なくともあと1、2年はかかると思う。というのも結局のところ、まだ性能調整次第のところがあるし、それが物事を難しくしている」

 F1とル・マン24時間に同時並行で挑戦した最後のドライバーは、2015年にポルシェから参戦して優勝したニコ・ヒュルケンベルグだった。

 フェルスタッペンは以前、ル・マン参戦はF1キャリアを終えてからになるだろうと示唆していたが、その姿勢を少し和らげ次のように付け加えた。

「普段シミュレーターでやっていることと同じだよ。もしちゃんと準備ができていなかったら、イモラの週末にあんなふうにシムレースを走らなかった」

「当然、同じ週末にル・マンとF1を走ることはできないけど、良い形でそれを組み合わせることができるなら、シーズン中に(ル・マン出場は)可能だと思う」

 LMH規定とLMDh規定のマシンが走るハイパーカークラスの現行レギュレーションはまだ比較的発展途上の段階にあるといえるだろう。そのためフェルスタッペンは、ルールにある欠陥が解消されるまで我慢するつもりだという。

「レギュレーションも新しいから、参戦するにはまだ早すぎる。マシン間の性能調整をもう少し整理する必要があると思う」

「あちこちで当たり外れがある。加えて僕から見て、ドライバーの体重にも制限が必要だと感じている。僕は装備含めて80kg近くとしたら、55kgや60kgのドライバーもいるんだ」

「ル・マンに行ってもチャンスはない。すでに1周コンマ数秒失っているようなモノだからね」

「だから、彼らはそれを解決する必要がある。平均重量や最低重量を決める必要がある。でも、将来的には必ずレースに出たい。信じられないようなイベントだからね」

 なお、来年はル・マン24時間とF1カナダGPが同じ週末に開催される予定となっているため、フェルスタッペンがル・マン24時間に出場する可能性はほとんどないだろう。