「ヒナコはどこ住んでるのー?」渋野日向子の“復活スマイル”を引き出した31歳のタイ人ゴルファー「“鬼滅の刃”はヒナコより詳しいデス」

AI要約

渋野日向子は、米女子ツアーの「全米女子オープンゴルフ」で優勝争いを繰り広げる中、ラウンド中に『ハイキュー!!』の話題で笑い合うシーンがあった。

ウィチャニー・ミーチャイとの会話でアニメ『ハイキュー!!』や『Demon Slayer(鬼滅の刃)』の話題が出るなど、日向子は楽しげに過ごしていた。

ミーチャイは、初のメジャー優勝を目指し、難易度の高いコースでのプレーに緊張しつつも自信を見せていた。

「ヒナコはどこ住んでるのー?」渋野日向子の“復活スマイル”を引き出した31歳のタイ人ゴルファー「“鬼滅の刃”はヒナコより詳しいデス」

「『ハイキュー!! 』の話とかしましたよ。ミーチャイさんが『もう一本! 』って言ったりして。ハハハ」

 米女子ツアー今季メジャー2戦目、「全米女子オープンゴルフ」の最終日。世界No.1女王を決める大会で、しかも優勝争いが懸かる場面で繰り広げられた会話だ。

 渋野日向子は最終組の一つ前でプレーした。3日目を終えた時点で首位に2打差の4位。渋野にとって今季初の優勝争いがメジャーの大舞台となったのだから、「昨日の夜から吐きそうだった」というのも本音に違いない。でも、ラウンド中の渋野はよく笑っていた。正しくは同組のウィチャニー・ミーチャイと言葉を交わしては、笑っていた。

 説明しておくと、二人の話題にあがった『ハイキュー!! 』とは、バレーボールを題材にした人気漫画のこと。すでにアニメ化もされ、国内外問わずファンは多い。バレーボール人気が高いタイ生まれのミーチャイとあって、日本人である渋野との会話の中で共通言語として『ハイキュー!! 』を出したのだろう。

「大人になるまでそんなにアニメを見たことなかったんですが、『HAIKYU』にハマって、一気見しました。4シーズンを2週間で見ましたよ。主人公は体格的に恵まれてないですが、自分を信じて、挑戦し続ける。そんな主人公の姿勢やストーリーに励まされました。『Demon Slayer(鬼滅の刃)』の話もしましたよ。ヒナコより私の方が詳しい。ちょっと誇りに思います」

 日本のアニメはNetflixでチェックしているという。実に楽しそうに話してくれるから、ついついこちらまで表情が柔らかくなる。

 ミーチャイは、アメリカ参戦9年目の31歳。まだ米ツアー未勝利。メジャー大会で堂々と優勝争いを演じたが、そもそもこんな経験は初めてだった。

「もう緊張しっぱなしで、全然眠れなかったです」

 しかも、開催コースのランカスターCC(米ペンシルバニア州)は距離が長く、コース内のアップダウンが激しい。グリーンの難易度も高く、まさにゴルフの技量が試される最高峰の大会に相応しいセッティング。公式会見でトップ選手らが「すごく難しい」と口を揃えた。

 ただ、ミーチャイは自分のゴルフスタイルに合っていると感じていた。

「アグレッシブに攻めるゴルフより耐える方が得意なので」

 その言葉通り、初日から上位に顔を出したミーチャイは2日目に単独首位に。3日目を終えた時点では、渋野を2打も上回る首位タイで最終日を迎えていた。