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レッスン代は1日6000円 笹生優花に“王道”を歩ませたジュニア時代の努力
笹生優花は幼い頃からゴルフの競技に取り組み、数々の大会で好成績を収めてきた。
父親が英会話を学ぶことを条件に外国での練習を支援し、笹生は米国のトップジュニアと競い合う中で成長した。
現在はテキサス州に拠点を置き、ショートゲームの指導者の指導を受けながら、トップレベルのプレーヤーとして活躍している。
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◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシック by Acer 2日目(8日)◇シービュー ベイコース(ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)
笹生優花が初めてゴルフの競技に出たのは8歳の時だという。日本でクラブを握り、環境の優れたフィリピンに移住して2カ月余りのこと。3位までには小さなトロフィ、4位、5位の選手はメダルがもらえたローカル試合で、いきなり優勝した。
10歳でジュニアの世界最高峰大会「US(全米)キッズ」に出場してから、「全米女子ジュニア」、「全米女子アマ」と、王道というべきプロ転向までのルートを歩んできた。東南アジアをベースに、本場の米国、カナダでトップジュニアと競い合った。その環境に飛び込むために、父・正和さんが早くから笹生に課した条件が英会話を学ぶことだった。
ゴルフの練習後のレッスンは、フィリピン在住の先生には最初のうち、外国人であることを理由に断られたという。信用を得るため、授業料は毎回現金払い。1時間あたり750フィリピン・ペソ。3時間で2250ペソは現在のレートで約6000円だ。
「あの時は高いな…と思っていた。毎日の送り迎えも大変だった。でも、子どもがそうしたいって言うからさ。ただ、今考えると安かったよ」と正和さんは笑う。なにも「全米女子オープン」で一気に4億円近い優勝賞金(240万ドル=約3億7680万円)を勝ち取ったから、というわけではない。「だって、今、通訳を雇わなくていいわけですから」
笹生には幼い頃からの転戦活動、米ツアー参戦後、テキサス州ダラスに構えた自宅での私生活に言葉の壁という支障がない。技術向上への利点も大きく、現在はショートゲームの指導者としてジョーダン・スピースらを教えるキャメロン・マコーミック氏に師事。日々のやりとりでトップレベルの理論を、細かいニュアンスを飲み込みながら腕を磨く。男子選手のような鋭いスピンアプローチの習得は、様々な弾道を操ってコースを攻めるロングショットの充実にもつながっている。