パワーが2年ぶり勝利でポイントリーダー浮上。ペンスキー表彰台独占|インディカー第7戦ロード・アメリカ

AI要約

2024年のロード・アメリカでのインディカー・シリーズ第7戦は、波乱の展開となり、チーム・ペンスキーのウィル・パワーが優勝した。

レースではポールポジションからスタートしたルーキーのリヌス・ルンドクヴィストがチームメイトとの接触事故でスピンし、上位陣のオーダーが入れ替わった。

タイヤ戦略が勝敗を左右し、オーバーカット作戦を成功させたパワーが、ニューガーデン、マクログリンを抑えて優勝を果たした。

パワーが2年ぶり勝利でポイントリーダー浮上。ペンスキー表彰台独占|インディカー第7戦ロード・アメリカ

 2024年インディカー・シリーズの第7戦がロード・アメリカで行なわれた。優勝したのは、チーム・ペンスキーのウィル・パワーだった。

 55周のレースはスタートから波乱の展開となった。ルーキーのリヌス・ルンドクヴィスト(チップ・ガナッシ)がポールポジションからスタートしたものの、ターン1であろうことか3番グリッドのチームメイト、マーカス・アームストロングに追突されて2台スピン。後続のコルトン・ハータ(アンドレッティ)もその煽りを受け、接触を避けて減速したところをジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)に追突されてしまった。

 これで上位陣のオーダーは一気に入れ替わり、トップに立ったのは混乱を掻い潜ったカイル・カークウッド(アンドレッティ)だった。しかしコーション明けのリスタートでスコット・マクログリン(ペンスキー)が首位に立ち、レースをリードした。

 マクログリンは17周目に1回目のピットイン。チームメイトのニューガーデンを従えて事実上のトップを走行した。ライバルが全車1回目のルーティンストップを終えたところでレースリーダーとなったマクログリンは、31周目には2度目のピットストップで硬めのプライマリータイヤから柔らかめのオルタネイトタイヤに交換した。

 しかしタイヤ戦略が異なるニューガーデンは、既にオルタネイトタイヤの使用義務は果たしてプライマリータイヤに交換。そのニューガーデンは36周目のメインストレートでマクログリンを交わしてトップ浮上すると、続く3回目のピットストップでもマクログリンの逆転を許さず、優勝に向け優位な立場にあった。

 しかし、その一方でその2台を追いかけていたパワーが、オルタネイトタイヤで終盤までステイアウト。いわば“オーバーカット”を狙う作戦に出て首位を走行した。パワーは44周を終えて最後のピットストップに向かうと、ニューガーデンの前でコース復帰。そのままトップでチェッカーを受け、2022年以来となる勝利を挙げた。2位はニューガーデン、3位はマクログリンで、ペンスキー勢が表彰台独占となった。