ペレス、またも予選Q1落ちから決勝クラッシュ……カナダGPは良いトコなしも「ペースや自信はある」と再起目指す

AI要約

セルジオ・ペレスはF1カナダGPで苦戦し、予選での敗退や決勝中のクラッシュにより週末を終えた。しかし、次戦に向けて自信を持って巻き返しを目指す意向を示した。

ペレスは不運な状況にも関わらず、レース中盤以降ポジションを上げるなど好調さを見せていた。しかし、ターン6でのミスでリアウイングを破損しリタイアする結果となった。

ペレスはトラブルのないスムーズな週末を望み、チームと共に力強く戻ってくることを目指している。レッドブルも次戦以降は好調さを取り戻せると見込まれている。

ペレス、またも予選Q1落ちから決勝クラッシュ……カナダGPは良いトコなしも「ペースや自信はある」と再起目指す

 F1カナダGPでレッドブルのセルジオ・ペレスは散々な週末を過ごした。しかしペースが不足していたり、自信が損なわれたりした訳ではないとして、次戦での巻き返しを目指すと語った。

 レッドブルとの2年間の契約延長が発表されたばかりのペレスだったが、カナダGPでは予選Q1敗退。そして16番手から迎えた決勝スタートではウエットコンディションの中、アルピーヌのピエール・ガスリーと交錯した。

 幸い2台ともレースに復帰することができ、ペレスはレース序盤こそ後方を走ったものの、レース中盤以降は徐々にポジションを上げていた。

 隊列の中で果敢に前をうかがったペレスだったが、52周目のターン6でマシンコントロールを失い、スピン状態となったマシンはリヤからウォールに激突した。

 ペレスはマシンを再始動することができたものの、リヤウイングは完全にひしゃげた状態に。レースを続行することはできず、ガレージにマシンを戻してリタイアを選んだ。

 ペレスはこれで前戦モナコGPに続いて、予選Q1敗退、決勝でクラッシュという格好となった。

 またしても難しい週末を過ごしたペレスだが、2週間後のスペインGPに向けて気持ちを立て直したいと語った。

「とても難しい週末だった」

 ペレスはカナダGPをそう振り返った。

「レース序盤はガスリーとの(接触による)ダメージで妥協を強いられた。レース後半はかなり良くなりそうだったけど、隊列から抜け出せずにいた。(乾いた)ラインは1本しかなくて、抜き去ることができなかったんだ」

「不運なことに、僕は巻き返していたけど、結局はターン6でミスを犯してしまった。あそこは多くのドライバーがミスをしていたコーナーのひとつで、残念なことに僕もマシンのコントロールを失い、ミスをしてしまった」

「今は気持ちを立て直して、地に足をつけていきたい。長いシーズンだからね。2レース前は調子が良かったし、その調子に戻れるということに疑いはない」

 またペレスは、調子を取り戻すためにはトラブルやアクシデントのないスムーズな週末が必要だと語った。

「ただトラブルフリーの週末があれば良いと思う」とペレスは言う。

「予選ではマシンに問題があって、この(各車が接近した)状況では、とても小さな差でQ1ノックアウトということも起こり得るんだ」

「だからスムーズな週末があれば良い。ペースはあるし、自信もあると思う。チームと一緒に時間をかけて全てを分析し、力強く戻ってこられるようにしたい」

 ペレスだけでなく、レッドブル自体もここ数戦のサーキットで苦戦。縁石と路面のバンプを苦手とする今季マシンRB20に手を焼いてきた。

 しかしスペインGP以降は、空力効果が特に重視されるサーキットでのレースが続く。ペレスはマクラーレン、フェラーリ、メルセデスといったライバルチームの接近を警戒しつつ、次戦からはレッドブルも本来の力を取り戻せるはずだと推測した。

「間違いなく、これから(レッドブルにとって相性の)良いサーキットが続く。最高の形でポイントを獲得できることを期待している」とペレスは語った。