日本水連、全中取りやめ発表に「唐突感」 ハンドボールは競技人口減を懸念

AI要約

2027年度から全国中学校体育大会(全中)の規模を縮小し、水泳やハンドボールなど計9競技の実施を取りやめる方針を日本中学校体育連盟(中体連)が示したことについて、日本水泳連盟と日本ハンドボール協会が異論を唱えている。

日本水泳連盟は継続を前提にさまざまな開催方法案について中体連に質問をしていたが、今回の発表のタイミングには唐突感を持っているとしている。

代替案として、NF主催大会か統合開催、または全国中学生クラブカップに中学校チームが参加する案などが模索されている。

 2027年度から全国中学校体育大会(全中)の規模を縮小し、水泳やハンドボールなど計9競技の実施を取りやめる方針を日本中学校体育連盟(中体連)が示したことについて、日本水泳連盟は8日、「継続を前提にさまざまな開催方法案について中体連に質問をしていた段階で、今回の発表のタイミングには唐突感を持っている」との談話を出した。

 

 取材に応じた日本水連の金子日出澄副会長兼専務理事は、全中に代わる大会運営について、「NF(国内競技団体)単独主催大会にするか、既存大会との統合開催にするか、都道府県連盟との協議の中で決めたい」と述べた。

 日本ハンドボール協会の宮本英範専務理事は中学年代の競技人口減少への危機感を示し、「普及を強化しないといけない」と話した。全中に代わる場として、地域のクラブを対象とした「全国中学生クラブカップ」に中学校チームが参加する案などが浮上しているという。