野辺地西FW成田涼雅「今日は勝てるチャンスがあったので悔しい」絶対王者・青森山田に善戦

AI要約

6月3日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選の決勝が行われ、野辺地西は青森山田に0-1で敗れた。

野辺地西のFW成田は試合を振り返り、決定力の不足を悔やんだ。

成田はこれを機にチームと共に成長し、次なる挑戦に向け前を向いた。

野辺地西FW成田涼雅「今日は勝てるチャンスがあったので悔しい」絶対王者・青森山田に善戦

 6月3日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選の決勝がカクヒログループアスレチックスタジアム(天然芝)で行われ、野辺地西は大会23連覇中の絶対王者・青森山田を相手に善戦するも0-1で敗れ涙を呑んだ。

 「始めの15分はまずは無失点のプランの中で、前半はゼロで抑えて、後半も継続して守備をみんな頑張ってくれたんですけど、チャンスで自分が決定機を決めることができず、自分が決めていれば流れが変わって勝利できたのかなと思います」と野辺地西のFW11成田涼雅(3年)は悔しさを滲ませた。

 前半から成田は得意のスピードと高いフィジカルを活かして、セカンドボールの回収から攻撃の起点となり、青森山田ゴールを脅かした。県内公式戦で20年以上勝ち続けている青森山田の対抗勢力1番手・野辺地西は王者相手に対して引くことなく、多くのチャンスを作ったが、決めきれず。後半に青森山田にゴールを許し0-1で敗れた。

 「今年はシーズンが始まってからチームの成長を感じていて、今日は勝てるチャンスがあったので悔しいです。青森山田の試合を見て、どこでボールを受ければフリーになれるかは掴めていたけど、決定力のなさが出てしまった。でもこの試合を通して、全員がやれていた中で、決定機も山田よりも多かったと思う。また練習から頑張って成長していきたい」と前を向いた。

 夏の予選での青森山田への挑戦は終わった。そして最終学年の成田が最後の冬へ向かう。

 野辺地西が初めて選手権予選県決勝に駒を進め青森山田に挑んだ2013年度大会は0-8で敗戦。2017年度は二桁得点を許し0-11の惨敗。その一方で2019年度は絶対王者をPK戦にまで追い詰めた。しかし、昨年度は再び0-9の大敗で全国大会出場の夢は潰えた。

 「歴史を変える」を合言葉に戦う野辺地西。この日のインターハイ決勝で感じた勝利への可能性を胸に成田は、暑い夏を乗り越えて、この冬、長らく続く青森山田一強時代に終止符を打ちに行く。

(文・写真=古部亮)