【久保建英&鈴木唯人のパリ世代がミャンマー戦で見せるべきもの(1)】「先を見据えながらいろいろ試せるチャンス」と23歳初陣を睨む久保建英。「どの相手でも同じことを」の意識

AI要約

2026年北中米ワールドカップ(W杯)まであと2年。すでにアジア2次予選突破が決まっている日本代表だが、2022年カタールW杯最終予選の時は序盤3戦2敗というまさかの苦境を強いられた。

9月は欧州シーズン開幕直後で、代表主力の大半のコンディションが上がり切っていない。そこに過酷な移動やアジアの環境適応が求められてくるのだから、本来の実力を出せなくなる傾向が強い。そのリスクを最小限にとどめるべく、今回の6月シリーズを最大限有効活用しておきたいものだ。

千葉県内で行われた3日の初日練習でも、森保一監督がベースの4-2-3-1に加えて、4-3-3、3-2-4-1など多彩な布陣にトライしようとしている様子。選手個々のポジションも、橋岡大樹(ルートン・タウン)を3バックの左右や左サイドバック(SB)に配置したり、相馬勇紀(カーザ・ピア)や冨安健洋(アーセナル)を右SBに入れるなど、微妙な変化を加えようと考えている模様だ。

こうした中、4日にヤンゴンで23歳の誕生日を迎えた久保建英(レアル・ソシエダ)の起用法が気になるところ。これまでの代表ではトップ下が主戦場となっていたが、今回の練習では4バック時には右サイドアタッカー、3バック時には2シャドウの一角に入っており、今回はそこで試される可能性が大だろう。

【久保建英&鈴木唯人のパリ世代がミャンマー戦で見せるべきもの(1)】「先を見据えながらいろいろ試せるチャンス」と23歳初陣を睨む久保建英。「どの相手でも同じことを」の意識

 2026年北中米ワールドカップ(W杯)まであと2年。すでにアジア2次予選突破が決まっている日本代表だが、2022年カタールW杯最終予選の時は序盤3戦2敗というまさかの苦境を強いられた。

 9月は欧州シーズン開幕直後で、代表主力の大半のコンディションが上がり切っていない。そこに過酷な移動やアジアの環境適応が求められてくるのだから、本来の実力を出せなくなる傾向が強い。そのリスクを最小限にとどめるべく、今回の6月シリーズを最大限有効活用しておきたいものだ。

 千葉県内で行われた3日の初日練習でも、森保一監督がベースの4-2-3-1に加えて、4-3-3、3-2-4-1など多彩な布陣にトライしようとしている様子。選手個々のポジションも、橋岡大樹(ルートン・タウン)を3バックの左右や左サイドバック(SB)に配置したり、相馬勇紀(カーザ・ピア)や冨安健洋(アーセナル)を右SBに入れるなど、微妙な変化を加えようと考えている模様だ。

 こうした中、4日にヤンゴンで23歳の誕生日を迎えた久保建英(レアル・ソシエダ)の起用法が気になるところ。これまでの代表ではトップ下が主戦場となっていたが、今回の練習では4バック時には右サイドアタッカー、3バック時には2シャドウの一角に入っており、今回はそこで試される可能性が大だろう。

 特に右サイドアタッカーに関しては所属先でも実績を残しているポジション。5月29日のレアル・ソシエダの凱旋試合を森保監督もチェックしたはずだが、久保に得点を取らせる形ができあがっている印象だった。

「僕は(クラブで)試合に出てやれることはやったので、代表での序列も上がったと思う。代表の序列を代表で変えるのはすごく難しいことなので」とヤンゴン初日練習後に本人もしみじみ語っていたが、今の代表は所属クラブでの活躍度がモノを言う。久保をソシエダのように輝かせることができれば、ここまで4得点という代表ゴール数も大きく変化するだろうし、もっともっと彼が決定的な仕事を見せられるようになると言っていい。

 奇しくもミャンマーのトゥウンナスタジアムは2019年9月に久保がW杯予選デビューを飾った土地。当時は短時間しか出られず、得点チャンスも皆無に近かったが、あの時に10番をつけて躍動し、値千金の先制弾を突き刺した中島翔哉(浦和)を超えるようなインパクトを今回残してくれれば、名実ともに代表の絶対的エースに近づけるはずだ。