首都圏勢の優勝争い、そして「地方の逸材」を探す楽しみ。全日本大学野球選手権のみどころ

AI要約

第73回全日本大学野球選手権大会が、6月10日(月)に明治神宮野球場と東京ドームで開幕し、代表27チームが出場する。

東京六大学野球連盟と東都大学野球連盟が過去の優勝回数で「2強」となり、青山学院大学や早稲田大学が注目されている。

大学野球は裾野が広く、全国に26の大学野球1部リーグがあり、優勝校が勢揃いする大会となっている。

首都圏勢の優勝争い、そして「地方の逸材」を探す楽しみ。全日本大学野球選手権のみどころ

第73回全日本大学野球選手権大会が、6月10日(月)に明治神宮野球場(神宮球場)と東京ドームで開幕する。代表27チームが出場するトーナメント戦で、雨天順延などの影響がなければ、決勝は16日(日)の開催。なお、準々決勝以降の全カードは神宮球場で開催される。

過去の優勝回数を見ると東京六大学野球連盟が27回、東都大学野球連盟が26回となっていて、両連盟が完全に「2強」だ。また、前回大会は青山学院大学、前々回大会は亜細亜大学と東都勢が大会を連覇中だ。

今大会も青山学院大学(東都)、早稲田大学(東京六大学)は大会の主役と言って間違いないだろう。特に青山学院は3月の侍ジャパン欧州代表戦に出場した西川史礁(みしょう)を筆頭に、注目選手が揃っていて、間違いなく優勝候補の最右翼だ。早稲田は選手だけでなく、小宮山悟監督、金森栄治コーチとプロの指導経験が豊富な首脳陣にも注目だ。

一方で日本の大学野球は驚くほど裾野が広い。全国には大学野球の1部リーグが「26」あり、その大半にはいわゆる「プロ注」と言われるドラフト候補選手が潜んでいる。大学選手権にはそんな26連盟の春季リーグ優勝校(九州地区のみ北部/南部に分けて開催されていて、2校出場する)が勢揃いする。

関東ならば東京六大学、東都、首都、関甲新学生、東京新学生、神奈川、千葉と7つの連盟がある。このうち4連盟は選手権の優勝校を出していて、残る3連盟も「ファイナリスト」になった実績がある。

2023年春のワールド・ベースボール・クラシックは、日本代表に大学野球出身の選手が12名選出されているが、出身連盟は7つ(北海道学生、北東北、仙台六大学、東都、首都、愛知学生、阪神学生)に分かれている。このようなデータを提示すれば、大学球界の奥深さははっきり伝わるはずだ。★全日本大学野球選手権 過去の成績と該当年のドラフト選手https://www.jsports.co.jp/baseball/daigaku/sensyuken/stats/