1つだけふに落ちないことがある。多くてもキャリア3戦くらいの2歳馬を視界の良くない時間帯に組んだ点だ

AI要約

夏季番組が始まり、新潟開催の特徴について記者が指摘。特に8月4日の2歳オープンレースの発走時刻に疑問を呈し、安全性について懸念を示す。

視界が悪くなる夕方のレースを2歳馬に組むことへの疑問。天候や光の屈折、馬の能力などを考慮して調整を求める声。

これまでの落馬事故や不幸な事故があったことも踏まえ、安全性を重視したレース運営を求める声。

1つだけふに落ちないことがある。多くてもキャリア3戦くらいの2歳馬を視界の良くない時間帯に組んだ点だ

◇3日 記者コラム「ターフビジョン」

 夏季番組が出てようやくこのコラムを書く順番が回ってきた。今年の新潟開催は2週間だけ人馬の熱中症対策として、ほぼ薄暮開催の運用となるが、1つだけふに落ちないことがある。

 それは8月4日の番組。新潟11Rに組まれているのは、2歳オープンのダリア賞。発走時間は午後5時50分。この時季の2歳オープンは新馬、未勝利を勝っているならキャリア1、2戦でこのレースに挑み、未勝利組で無理使いしている馬でなければ、多くてもキャリア3戦くらいだろう。言いたいのは、そんな2歳馬を、視界の良くない時間帯に組んだ点だ。

 夏場で日没は遅いとはいえ、それはあくまで昼間から晴天のレベル。この時季は台風や夕立など、急に視界確保が厳しくなるケースが考えられる。馬は夜でも目は良く見えるが実際、古馬でも光の屈折があるナイターを苦手とする馬もいると、取材したことがある。この日は6R(発走時間午後3時10分)に古馬の驀進特別(芝直線1000メートル)が組まれており、これと入れ替えた方が、リスク減かと思うが…。今年はやたら落馬事故が多く感じるし、不幸な事故も先日起きたばかり。そのあたりも考慮してほしい。 (米内宏一郎)