安定した試合運びで実践学園が2-1で東京実業に勝利

AI要約

実践学園は東京実業に2-1で勝ち、ベスト8進出を決めた。

実践学園が前半20分に山崎良輔のゴールで先制し、PKによる2点目を追加。

東京実業が後半アディショナルタイムに1点を返したが、実践学園が2-1で勝利。

安定した試合運びで実践学園が2-1で東京実業に勝利

 6月2日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選の2次トーナメント2回戦4試合が行われ、実践学園は東京実業に2-1で勝ちベスト8進出を決めた。

 時折、強い雨が降るなか、序盤は相手に前を向かせないプレスとショートカウンターを仕掛ける東京実業がペースを握った。これに実践学園は最終ラインとボランチが連係を取りながら、落ち着いて対応。時間の経過とともに左右に揺さぶりをかけながら、サイド攻撃を仕掛けた。

 前半20分、実践学園。右サイドからゴール中央に進入したMF8山崎良輔(3年)がミドルシュートを叩き込んで先制した。

 追いつきたい東京実業は27分、セットプレーのチャンスから長身のDF4田中玲音(3年)に合わせ、得点を狙ったが呼吸があわず、ゴールが遠かった。

 追加点が欲しい実践学園は前半38分、ミドルレンジからシュートがバーに直撃。このこぼれ球に反応したFW9本間貴悠(2年)がペナルティエリア内で倒され、PKの判定に。これをDF10岸誉道(3年)がきっちり決め、前半を2-0で折り返した。

 2点差をつけられた東京実業は、後半開始とともにMF9小関勇仁(3年)を投入。前線にもうひとつ起点を作り、攻撃に厚みと勢いをもたらせようとした。これに実践学園は前半同様に慌てることなく、自陣から遠ざける守備でチャンスを作らせない一方、サイドから中央、中央からサイドとパスをまわしながら、相手を押しこむ分厚い攻撃を見せるなど攻守で安定した戦いを見せた。

 2-0のまま進んだ後半アディショナルタイム。東京実業、MF9小関が技ありゴールを決め、一矢を報い試合終了。安定した戦いを見せた実践学園が2-1で東京実業を退き、ベスト8に駒を進めた。

 「前半、早い時間で先に得点できたことは大きかったです」とキャプテンマークを巻いた実戦学園DF10岸。ゲームの流れを決めた2点目のPKについて「新しいチームになったから、(PKを)任されるようになりました。日頃から練習をしているので、焦りはありませんでした」と冷静に語った。

 試合前、実践学園は東京実業の高さのあるDFラインを警戒。そのため自陣で受けるセットプレーやスローインの回数をなくすよう努めた結果、安定した試合運びの要因となった。

 DF10岸は「相手のプレスに対して普段のトレーニングから培った強度で対応できました」と練習での成果を強調した。

       

(文・写真=佐藤亮太)