恐るべしシンスガノ!巨人・菅野智之、5連勝にもまだまだ「新しい自分を磨いていく」

AI要約

菅野智之投手が復活を遂げ、無傷の5勝目を挙げる。この勝利で巨人は5月15日以来の首位に浮上した。

菅野は投球で完全復活を果たし、ベルーナドームで初勝利を挙げる。また、12球団の本拠地全てで勝利を収めた。

菅野は柔軟な考えと自然体でプレーし、試合前の決めごとをやめるなど新たなアプローチで成功を収めている。

恐るべしシンスガノ!巨人・菅野智之、5連勝にもまだまだ「新しい自分を磨いていく」

(日本生命セ・パ交流戦、西武1-7巨人、3回戦、巨人2勝1敗、2日、ベルーナD)復活のエースで奪首!!巨人は2日、西武3回戦(ベルーナ)に7-1で快勝。広島が敗れたため、5月15日以来の首位に浮上した。菅野智之投手(34)が7回4安打無失点で開幕から無傷の5勝目をマーク。完全復活を遂げた大黒柱が12球団の本拠地全て(日本ハムは札幌ドーム時代)で白星を挙げ、3カード連続の勝ち越しに導いた。

4勝に終わった昨年の姿は、もうない。復活を遂げた菅野が貫禄の投球で、逆転サヨナラ負けを喫した前日の嫌な流れを断ち切った。7回無失点で無傷の5勝目を挙げ、チームを5月15日以来の首位浮上に導いた。

「昨日、嫌な負け方をしてしまったので、先制点を与えないように入った。味方がいいプレーでしのいでくれたので、ゼロでいけた」

敵地のヒーローインタビューでは野手への感謝を忘れなかった。この日は「(決め球の)スライダーがよくなかった」という中でカーブ、カットボールなどで翻弄。「いろんな球種を選択しながらの投球が僕の強み」と熟練の投球術でゼロを並べた。ベルーナドームでは初勝利。12球団の本拠地全て(日本ハムは札幌ドーム時代)で白星を挙げた。

柔軟な考えはマウンド以外でも不変だ。今季からは「力みの原因」と長年続けてきた試合前の遠投をやめた。登板日に特別な決めごとはつくらないことにした。「コンディションによってやるべきことも変わってくる。決めたことをやらなきゃいけないと思うと疲れるから」。自然体を貫く姿勢こそが、ベストパフォーマンスを生み出している。

規定投球回には届いていないものの防御率は1・20。登板8試合全てでクオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)を記録する右腕を阿部監督は「粘り強くいい投球だった」とたたえた。

開幕前のコンディション不良で出遅れ、4勝に終わった昨季の勝利数を超えた菅野は「昨年のことはもう忘れている。新しい自分をこれから磨いていく」ときっぱり。3カード連続勝ち越しと上昇気流に乗る阿部巨人の先頭には、背番号18がいる。(樋口航)