【女子ゴルフ】渋野日向子、奇跡のようなバーディーで全米OP4位浮上 「ちょっと待ってたら」照れ笑い

AI要約

第3日の全米女子オープンで、渋野日向子が素晴らしいプレーを見せ、4位に上がった。

特に14番での奇跡的なバーディーが話題となり、観客を魅了した。

最終日に向けて意気込みを語る渋野は、メジャー優勝に向けて闘志を燃やしている。

【女子ゴルフ】渋野日向子、奇跡のようなバーディーで全米OP4位浮上 「ちょっと待ってたら」照れ笑い

◇1日 米女子ゴルフメジャー第2戦 全米女子オープン第3日(米ペンシルベニア州、ランカスターCC)

 【ランカスター(米ペンシルベニア州)テッド・ムース】渋野日向子(25)=サントリー=が7バーディー、4ボギーで、第3ラウンドの全選手中ベストスコアとなる66で回り、通算3アンダーで4位に上がった。首位までは2打差。通算5アンダーのトップには、ウィチャニー・ミーチャイ(タイ)ら3人が並んでいる。

 カップ際の14秒が、渋野に幸運をもたらした。14番パー4。トップ気味に当たった第2打は、グリーン右奥のカラーに止まった。そこからの9メートルをパターで転がした第3打は、ゆっくりピンに向かい、カップに顔を半分のぞかせて止まった。

 観客から、「入りそうだぞ」と、つぶやきが漏れた。ボールはゆるやかな下り傾斜と、ほんのわずかな追い風で、カップに入ろうかどうしようか、迷うように揺れていた。観客のつぶやきは「行け! 入れ!」という声援に変わる。そして14秒後、そんな声に後押しされ、ボールは意を決したようにカップに落ちた。

 奇跡のようなバーディーを見届けた渋野は、照れくさそうな笑顔を浮かべた。ルールでは、カップ際のボールが落ちるかどうか確かめるのに許されるのは、10秒間。だが、カップに歩み寄るのに必要な時間も別に認められている。渋野がカップのそばで待っていたのは、10秒足らずだった。

 「ちょっと左に切れると思って打ったら、まっすぐ行ってしまった。全然入らないと思ってカップに近づいたら、ボールは半分浮いている感じだった。ちょっと待ってたら、風に押された。いつもはさっさと打つタイプだけど、見に行ったらのぞいてたから、これは待とうって。ツキがあった」。ホールアウト後も、運のよさに感謝した。

 第3Rは4つ伸ばし、首位まで2打差に近づいた。2019年全英女子オープンの優勝から5年ぶりのメジャー優勝へ、最終日は最終組の1つ前を、2日目から首位を走るミーチャイと一緒に回る。「今日は『これ決めなきゃ』というパットに吐きそうだった。明日も吐きそうになると思うけれど、泥くさく、楽しんでやりたい」と話した。(写真はAP)