槙原寛己氏 巨人・又木は“先発合格点” 攻めの投球を称賛「タイプ的には内海」

AI要約

プロ初勝利を逃したが、又木投手は素晴らしいピッチングを見せた。速球力はないものの、コントロールと変化球の駆使で打者を圧倒した。

3回の勝負どころでは直球を軸に、スラーブやチェンジアップも効果的に投げ、重要なアウトを奪った。

又木投手は内海投手に似ており、走者を出しても冷静に状況をコントロールする“大人のピッチング”を見せた。

 ◇交流戦 巨人3ー4西武(2024年6月1日 ベルーナD)

 プロ初勝利はならなかったが、又木は“先発合格点”のいいピッチングをした。150キロ台の速球はないが、コーナーを突く直球、スライダーとカーブの中間のようなスラーブとチェンジアップもある。何よりいいのは打者に対して攻める投球ができていたことだ。

 3回1死から滝沢、外崎に連続四球を与えて中村剛を迎えた場面。初球は真ん中高めに腕を振って145キロの直球でファウル。2球目は内角高めに同じ145キロを投げて二飛に打ち取った。蛭間には149キロ直球から入って最後も真ん中高め直球で空振り三振。勝負どころを直球で押せていたからスラーブ、チェンジアップも効いた。

 タイプ的には投手コーチの内海に似ている。同じ社会人出身で、走者を出しても緩急と制球を駆使して点を与えない“大人のピッチング”ができる投手。充実の巨人先発陣に左が一枚加わった。