猛毒!カツオノエボシなど海の危険生物に注意 死に至ることも…高校生が注意報AI開発

AI要約

夏休み中の海水浴時には、海の危険生物に注意が必要。特にアカエイやカツオノエボシなど、毒を持つ生物に触れないよう注意が必要。

海辺で楽しむ人々が多い中、アカエイやカツオノエボシなどが浅瀬に現れる危険性がある。刺されると激しい痛みや体調不良が起こる可能性がある。

カツオノエボシは透明で触手が長く、毒が残っているため触れると危険。触手を海水で洗い流すことが大切。真水で洗うと刺激を受け、再び毒針に刺される恐れがある。

猛毒!カツオノエボシなど海の危険生物に注意 死に至ることも…高校生が注意報AI開発

 夏休みも後半、海水浴などを楽しむ際に気を付けたいのが、海の危険生物の存在です。砂浜に打ち上げられている透明な物体。うっかり触って刺されると死に至る可能性もあり、注意が必要です。

 海辺で夏を満喫する多くの人々。しかし、海で遊ぶ際に注意が必要なのが、人を襲う海の危険生物です。

新江ノ島水族館 クラゲ担当

山本岳飼育員

「アカエイ、ゴンズイ、アンドンクラゲ」

 長靴をも貫く、鋭く硬いトゲを持つアカエイ。刺された場合、血圧低下や呼吸障害を引き起こす恐れがあります。

 アカエイは浅瀬の砂の中に潜んでいる場合があるうえに、体が砂の色と似ているため、気が付かずに刺されてしまうこともあります。

 このほか、透明な体に毒のある触手を持つアンドンクラゲや背びれに毒針があるゴンズイなどもいて、刺されると激しい痛みがあります。

 中でも人々が遊泳を楽しむ浅瀬によく現れるのが…。

山本飼育員  

「カツオノエボシ」

 涼しげな青と透明の体。10センチほどの“ウキ”と10メートル近い触手を持つ毒クラゲ・カツオノエボシです。

 刺されると“電気が走ったような激しい痛み”が生じることから「電気クラゲ」とも呼ばれています。

 触手で刺されると腫れあがり、吐き気などの体調悪化や、人によっては毒によるアナフィラキシーショックで死に至るケースもあるといいます。

 過去に刺されたことがある人は、「ビリビリときた後に針でずっと刺されている感じ。めっちゃ痛かったです」と話します。

 今年の夏もSNS上には、カツオノエボシに関する情報がありました。そこで番組は投稿があった神奈川県の海岸を取材しました。すると…。

かながわ海岸美化財団 柱本健司さん

「ほら、これ、これなんかゴミと見間違いそう。これ実は、カツオノエボシ。すこし干からびているけど」

 打ち上げられてから時間が経っているのか、乾燥した状態は一見すると、ゴミのようです。カツオノエボシは死んでいても、触手には毒が残っているため、触れるのは危険です。

柱本さん

「(Q.この距離になると分からない?)分からない、これは分からない。『探すぞ』となって見つけられる」

 体が小さくゴミに紛れて漂着することが多いため、気が付かずに触れてしまうことがあるのも厄介なポイントです。

柱本さん

「こんなの絶対分からない」

「またです。ポンポン見つかる」

 カツオノエボシに刺された場合、触手をまず海水で洗い流すことが大事だといいます。

柱本さん 

「真水だと逆に刺激になってしまう。酢・真水で洗い流すとたまに言われるが、カツオノエボシの場合は新たな刺激になり、また毒針が発射される可能性もある」

 触手には物理的な刺激に反応する毒針があります。海中で暮らすカツオノエボシにとって真水は刺激となるため、再び毒針に刺されてしまう恐れがあるのです。