「スイカの化け物」…コケオニグモ、福岡県内で64年ぶり発見
福岡県八女市星野村の山中で、コケに擬態するクモ「コケオニグモ」が64年ぶりに発見された。
坂本正昭さんが発見し、県保健環境研究所により全長約5・5センチの雌と確認された。
クモは難しいが、坂本さんは満足しているという。
福岡県八女市星野村の山中で、コケに擬態するために発見例が少ないクモ「コケオニグモ」が見つかった。国内に広く生息しているが、県保健環境研究所(同県太宰府市)によると、県内での確認は1960年以来64年ぶり。
7月下旬、昆虫採集に訪れた福岡市南区の坂本正昭さん(76)の目の前に「スイカの化け物」のような見た目のクモが糸を出しながら下りてきた。
県に鑑定を依頼すると全長約5・5センチの雌と判明。同研究所は標本化して保存する方針で、坂本さんは「クモは苦手だが、勇気を出して良かった」と成果に大満足。
(米村勇飛)