正面から見た“りゅうこつ座”の棒渦巻銀河「NGC 3059」 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

AI要約

NGC 3059はりゅうこつ座から5700万光年彼方に位置する棒渦巻銀河であり、中心部に棒状の構造があります。

ハッブル宇宙望遠鏡による最近の観測では、NGC 3059の明るい中央の棒状構造と青色を帯びた渦巻腕、星形成領域が捉えられました。

2024年にはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測を支援するため、NGC 3059の星の種族をより正確に把握する取り組みが予定されています。

正面から見た“りゅうこつ座”の棒渦巻銀河「NGC 3059」 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

こちらは「りゅうこつ座(竜骨座)」の方向約5700万光年先の棒渦巻銀河「NGC 3059」です。棒渦巻銀河とは中心部に棒状の構造が存在する渦巻銀河のことで、私たちが住む天の川銀河をはじめ、渦巻銀河全体の約3分の2は中心に棒状構造を持つとされています。地球に対して正面を向けた位置関係にあるNGC 3059の明るい中央の棒状構造から円盤状に広がる青色を帯びた渦巻腕(渦状腕)の様子や、そのあちこちでピンク色に輝く星形成領域が捉えられています。

この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope: HST)」の「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータをもとに作成されました。ハッブル宇宙望遠鏡による最近のNGC 3059の観測は、「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope: JWST)」の観測を支援するために近傍銀河の星の種族をより正確に把握する取り組みの一環として2024年2月に実施されました。

冒頭の画像は“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”として、欧州宇宙機関(ESA)から2024年6月3日付で公開されています。

Source

ESA/Hubble – A broad and narrow galactic view | ESA/Hubble