ウェブサイト「おおいた文化財ずかん」を県教委が公開 国・県指定の全951件を3D画像や動画で分かりやすく紹介
大分県教育委員会が「おおいた文化財ずかん」を公開し、951件の文化財を紹介している。
ウェブサイトは国・県指定の文化財を含むデータベースで、分かりやすい解説文や画像、動画が充実している。
さまざまなコーナーを設け、文化財の魅力を幅広い世代に伝えている。
大分県教委は24日、県内の文化財を紹介するウェブサイト「おおいた文化財ずかん」を公開した。全ての国・県指定を含む951件を掲載。分かりやすい解説文を付け、画像や動画も充実している。県全域の文化財を検索できるデータベースは初めて。「郷土の歴史や文化に関心を深めてほしい」と、幅広い世代の利用を呼びかけている。
文化財の内訳は国・県指定が944件、それ以外のユネスコ無形文化遺産や世界農業遺産などが7件。
時代区分や市町村、キーワードで検索すると、小学生向けに100字程度でまとめた文化財の情報が出る。さらに詳しい解説文や地図サービス「グーグルマップ」での位置情報、写真も載せている。
「3Dで見る文化財」コーナーでは、石造仁王像や修正鬼会(しゅじょうおにえ)で使われた鬼会面など19件の画像を360度回転させられる。展示施設では見られない方向から見ることができる。
「ふるさとの先哲」コーナーは大分市出身の日本画家福田平八郎ら18市町村それぞれを代表する文化・歴史・芸術分野の偉人を動画で紹介。各市町村の文化財を巡るウオーキングマップも掲載している。
サイトは昨年3月に暫定版を公開し、内容を充実させて完成した。総事業費は1330万円。
県教委の三重野誠文化課長は「デジタルの良さは情報を更新できること。これからもコンテンツを増やしていく」と話した。