ロケ地巡って撮影秘話 立ち入り禁止エリア、1日限りの公開 鋸南の採石場跡 悪路走行も

AI要約

立ち入り禁止だった鋸南町の元名採石場跡地で一日限りの公開見学会が開かれ、映画やドラマのロケ地巡りや悪路走行体験を楽しんだ

採石事業から始まったこの場所は現在は撮影地として活用されており、188件もの撮影が行われている

参加者は作品を思い出しながら撮影秘話を聞いて満足感を得ていた

ロケ地巡って撮影秘話 立ち入り禁止エリア、1日限りの公開 鋸南の採石場跡 悪路走行も

 普段は立ち入りが禁止されている鋸南町の元名採石場跡地で、1日限りの公開見学会「秘密のモビリティイベント」(JAF千葉支部主催、同町、千葉スバル共催)が開かれた。町内外から親子連れら約130人が参加。この場所で数多く撮影されている映画やドラマのロケ地巡りや、悪路走行体験を楽しんだ。

 町によると、この場所では1971年に採石事業開始の登録がされ、32年間にわたって岩石採取が続いた。採石場の閉鎖後、2018年に町が土地を購入してからは主に映画やドラマ、CMの撮影地として活用。今年3月末までに188件もの撮影が行われている。

 「作品のロケ地を見学してみたい」との声を受け、町は昨年8月に同支部と共催で見学イベントを初めて実施。今回はスバル車「クロストレック」のプロモーション動画撮影を同跡地で実施した縁で千葉スバルも共催に加わり、内容を充実させた。

 ロケ地ツアーでは、町まちづくり推進室の中村真吾さんが「ここはCMで阿部寛さんの車が溝にはまり、困っていた場所」「TBS系のドラマ『ペンディングトレイン』で、6号車が飛ばされたのがここ」などと、撮影秘話を交えて同跡地を紹介。参加者は数々の作品の名場面を思い出しながら写真に収めた。

 家族で訪れた千葉市の自営業、宮崎昭さん(51)は「入れない場所に入ることができて良かった。作品に対して親近感が湧く」と満足そうに話した。

 敷地内では、スバルのSUV車に試乗しての悪路走行や、JAFのレッカー車による救援デモンストレーションの見学も行った。