ビンテージスカーフが変身、世界に1枚だけのシャツ 循環型ファッション提案 大丸神戸店で展示

AI要約

「クロージングアート展」が大丸神戸店で開催された。アップサイクルを通じて捨てられてしまう物に新たな価値を与え、循環型ファッションの楽しみ方を提案。

展示ではビンテージのスカーフを縫い合わせたシャツが展示され、個性豊かなデザインが光る。

企画会社が製作した作品は、アートとしてファッションを捉えるアプローチで、環境問題や大量廃棄の現状を問題提起。

ビンテージスカーフが変身、世界に1枚だけのシャツ 循環型ファッション提案 大丸神戸店で展示

 ビンテージのスカーフを縫い合わせた世界に1枚だけのシャツを展示する「クロージングアート展」が22日、大丸神戸店(神戸市中央区)で始まった。捨てられてしまう物に新たな価値を与えて生まれ変わらせる「アップサイクル」の取り組みで、「循環型ファッション」の楽しみ方を提案している。28日まで。

 環境負荷の少ないサステナブル(持続可能)な商品やサービスを提案する活動「Think GREEN」の一環で、1階東側のショーウインドーにシャツ6点を展示。1枚のシャツに5枚のスカーフが使われ、前後や袖で柄が異なる。青や赤など鮮やかな色合いのシャツや、水玉や幾何学模様などを生かしたものなど、いずれも個性が光る。

 作品は、神戸市の企画会社ブリリアント・ウィズ(高階敏子代表)が製作した。同社では、アパレル産業の大量生産・大量廃棄の現状を問題提起しており、新たな選択肢として、ファッションをアートと捉え、経年変化などを着ながら楽しむ方法を勧めている。

 大丸神戸店の担当者は「展示を通して、ファッションとの向き合い方や環境問題について考えてもらえれば」と話している。同店TEL078・331・8121

(谷口夏乃)