ロックバンド・羊文学の世界観を表現する展覧会「ひみつの庭」が東京・神保町で開催。クリエイティブチームHUGがアルバムを再解釈

AI要約

羊文学の展覧会「"ひみつの庭" inspired by 羊文学- 12 hugs(like butterflies)」が5月30日~6月23日に開催される。

会場は東京・神保町に2024年3月に開廊した新たなギャラリーNew Galleryで、アルバム『12 hugs(like butterflies)』を元にクリエイティブチームHUGが再解釈し展示。

展示空間では、バンド「羊文学」の楽曲や世界観を再解釈した作品が展示され、変化し続けるバンドやクリエイターたちのコミュニケーションを重視した展示となる。

haru.(HUG inc.)を中心に、フォトグラファー・Nico Perez、衣装担当のAva、フラワーアーティスト・finaleflwr、アーティスト・Christopher Loden、ウイッグアーティスト・河野富広、フォトグラファー/ビジュアルアーティスト・丸山サヤカらが参加し、アルバムの世界観を表現。

空間設計はデザインスタジオDODIといけばな草月流師範のアレキサンダー・ジュリアンが手がける。

「ひみつの庭」は「12 hugs (like butterflies)」の制作過程とメンバーの関係をテーマにした展示で、バンドとクリエイターたちの自由な表現をモチーフにしている。

入場は事前予約制で、5月18日10:00からイープラスでチケットが販売される。

ロックバンド・羊文学の世界観を表現する展覧会「ひみつの庭」が東京・神保町で開催。クリエイティブチームHUGがアルバムを再解釈

塩塚モエカ(Vo.Gt.)、河西ゆりか(Ba.)、フクダヒロア(Dr.)からなるオルタナティブロックバンド、羊文学の展覧会「"ひみつの庭" inspired by

羊文学- 12 hugs (like butterflies)」が5月30日~6月23日に開催される。会場は東京・神保町に2024年3月に開廊した新たなギャラリーNew Gallery。本展が同ギャラリーでの企画第2弾となる。

本展は、羊文学が昨年12月にリリースしたフルアルバム『12 hugs(like

butterflies)』をクリエイティブチームHUGが再解釈し、数々のアーティストとともに作り上げるというもの。アルバムのアートワークを担当したharu.(HUG inc.)が、塩塚モエカより

受け取ったセルフライナーノーツを辿りながら楽曲を再解釈し、様々な分野で活動するアーティストたちとともに、アルバムの世界観を表現。変化し続けるバンドそのものを「庭」、それを耕すクリエイターやスタッフたちを「庭師」と定義し、制作の過程

にある関係者同士の親密なコミュニケーションを提示する。

haru.を中心に、フォトグラファー・Nico Perez、衣装担当のAva、フラワーアーティスト・finaleflwr、アーティスト・Christopher Loden、ウイッグアーティスト・河野富広とフォトグラファー/ビジュアルアーティスト・丸山サヤカによるクリエイティブプラットフォームkonomadらが参加。空間設計はデザインスタジオDODIと、いけばな草月流師範のアレキサンダー・ジュリアンが手がける。

haru.(HUG inc.)のステートメントは以下の通り。

「ひみつの庭」

7年ほど前、モエカさんと最初に会ったとき、私は約束の場所にすごく遅れていた。

東京の街にまだ馴染みもない頃、何かの媒体の取材で対談相手として私のことを選んでくれたのだった。そのときのことはあまり覚えていないが、彼女の憂を帯びた大きな瞳は印象に残っている。遅刻をしたにも関わらず堂々としている私の姿(最悪である)を見て、「これでもいいんだと思えた」と最近になって話してくれた。

後にアートワークなどの制作に携わるようになり、初めてデザインした「若者たちへ」(2018)では、モエカさんの瞳に映る未来を覗き込みたくなるような一枚をジャケに選んだ。

メンバーと関わるのは制作期間のみで、プライベートな話もあまりしないが、音楽への妥協や嘘がないからこそ、楽曲を聴けば今の彼らにとって大切なものを捉えることができる気がした。「our hope」(2022)、そして「12 hugs (like butterflies)」(2023)の制作も共にさせてもらい、ゆっくりと信頼関係を築いてきた。

「ひみつの庭」は、「12 hugs (like butterflies)」の楽曲や世界観を私たちHUGが再解釈した展示空間となっている。

変化し続けるバンドそのものを“庭”、それを耕すクリエイターやスタッフたちを“庭師”と定義したこの空間では、作品が生まれていく過程にある、夢をみる余白を大切にしたかった。

展示のキービジュアルは、創造の扉をつなぐ蝶のかたちをした蝶番の写真を、サイアノタイプでプリントしている。まだ見ぬ未来への構想を練る、という意味で「青写真を描く」と表現することがあるが、この展示は自分のなかで形成されつつあった羊文学像を、一度解体するような作業だった。あえて輪郭をあやふやにすることで、きっとどんなものにも変化していけるから。

さまざまな可能性を秘めている羊文学が、そしてメンバーの一人ひとりが、自由に表現を模索し続けていけることを願って。

入場は事前予約制で、5月18日10:00からイープラスでチケットが販売されている。