【速報】“産地偽装”発覚の高級ブランド「間人ガニ」タグ管理方法どうする?再発防止へ協議会の初会合

AI要約

京都の高級ブランドガニ「間人(たいざ)ガニ」をめぐる産地偽装事件が発覚し、漁業組合関係者らが再発防止協議会を開催。

間人ガニの希少性から「幻のカニ」と称され、緑色のタグで証明されるが不正販売が発覚。

事件に関与した取締役や漁船関係者が逮捕・送検され、タグ管理方法の見直しを進めることを決定。

 京都の高級ブランドガニ「間人(たいざ)ガニ」をめぐって発覚した産地偽装事件を受け、22日、漁業組合の関係者らが再発防止に向けて話し合う協議会の初会合が開かれました。

 京都府京丹後市の間人漁港で水揚げされる「間人ガニ」は、希少性の高さから“幻のカニ”とも言われています。間人ガニを証明するために「緑色のタグ」がカニに取り付けられますが、タグは漁を行う5隻の漁船の船主のみが管理していました。

 ところが、今年4月、兵庫県内の港で水揚げされたカニに、間人ガニのタグをつけて産地を偽って販売した疑いで水産会社の取締役らが逮捕され、その後、略式起訴される事件が発覚しました。

 この取締役は逮捕前、読売テレビの取材に対し偽装を認めた上で、「『間人ガニ』というブランドは需要と供給がずっと釣り合っていなかった。漁獲高が不安定なのにブランド化されて、訪れた人も業者も『間人ガニ』を求める。ほかの産地のカニと味の違いなんて分かるわけない」と話していました。

 さらに、タグを取締役らに横流しした疑いで、漁船関係者の50代の女が書類送検されました。女は警察の調べに対し、「15年ほど前から始めた。カニを高く買ってもらう見返りにタグを渡していた」などと話していたということです。

 事件を受け、間人港を管理する京都府漁業協同組合などは、タグの管理方法の見直しを進め、再発防止策を取りまとめる方針を示していました。