運動会 残暑避け春に 木曽郡内8小学校 福島と木祖 本年度は25日 秋の開田も時期遅らせ

AI要約

長野県木曽郡木曽町と木祖村の小学校が運動会を春に移行し、残暑を避けるために日程を変更した。

過去の運動会での高温による熱中症リスクを考慮し、運動会の日程を調整した学校もある。

児童たちは安全を最優先に考えながら、春の運動会に向けて練習を行っている。

運動会  残暑避け春に 木曽郡内8小学校 福島と木祖  本年度は25日 秋の開田も時期遅らせ

 長野県木曽郡木曽町の福島小学校(199人)と木祖村の木祖小学校(95人)は本年度、これまで秋に実施してきた運動会を春に移行し、25日に開催する。両校とも昨年度は9月16日に実施したが、山あいの木曽郡内にあっても近年は残暑が厳しく、児童の安全を図り5月に移行した。これで郡内の9小学校のうち8校の運動会が春開催となり、残る木曽町の開田小学校も日程を遅らせる対応を取る。

 気象庁の観測によると、運動会が開催された昨年9月16日の最高気温は、木曽町福島で33・2度、木祖村薮原で31・5度で、いずれの地点も9月中旬まで30度以上の真夏日が多かった。

 福島小は、夏休み明けの8月終わりから9月半ばの本番までの練習期間の残暑を考慮した。矢口哲平教頭は「外に出る時は熱中症計を持って厳重注意しなければならなかった」と振り返る。

 開田小は標高1136メートルに立地し、福島小などより高く涼しいが、昨年度の運動会当日、開田高原の最高気温は29・0度と夏を思わせる暑さだった。本年度も秋に運動会を実施するが、遅らせて9月21日に開催する。草間隆志教頭は「昨年はとにかく暑かったため、春開催にするか、秋開催で1週遅らせるかを検討した。春は行事が立て込んでいるため秋開催のまま時期を遅らせる選択をした」と話す。

 5月に入り、福島小は春の運動会本番に向けて練習の真っ最中だ。ただ、最高気温が25度以上の夏日がすでにあり、練習では気温の上がり具合や児童たちの体調を見ながら、テントの利用や定期的な水分補給、直射日光が当たらない体育館での練習を取り入れている。21日、1・2年生55人は体育館でダンス種目の練習をした。2年生の小野陽太君(7)は「春の方がまだ暑すぎなくて、暖かいからいい。本番はおうちの人が見ているので頑張りたい」と話していた。