食卓用ナイフで父親を複数回 殺人未遂の罪に問われた男(55)に懲役5年求刑

AI要約

鹿児島市の自宅で、男が父親をナイフで刺し殺害しようとした事件で、検察は懲役5年を求刑。被告は殺意を否定し、弁護側は傷害罪が妥当と主張。

殺人未遂の容疑で起訴された55歳の男が父親を襲った理由は口論によるもので、父親は重傷を負った。

判決はまだ出ておらず、検察と弁護側の主張の違いが注目されている。

食卓用ナイフで父親を複数回 殺人未遂の罪に問われた男(55)に懲役5年求刑

鹿児島市の自宅で、同居する父親をナイフで刺し殺害しようとした罪に問われている男の裁判員裁判で、検察は21日、懲役5年を求刑しました。

殺人未遂の罪に問われているのは、鹿児島市の無職・西牟田秀明被告(55)です。

起訴状などによりますと、西牟田被告は去年7月、鹿児島市の自宅で、同居する父・福重さん(当時77)の腹などを食卓用ナイフで複数回刺し、殺害しようとしたとされています。

引きこもりだった被告に福重さんが「出て行け」と言ったことで口論になったとされていて、福重さんは腹に大けがをしました。

これまでの裁判で、西牟田被告は「殺すつもりはなかった」と殺意について否定し、弁護側は傷害罪が妥当としていました。

21日の裁判で、検察は「体の重要な部分を複数回刺す犯行で、極めて危険で悪質。人が死ぬ行為と分かっていたのは明らか」などと指摘し、懲役5年を求刑しました。

一方、弁護側は「殺すのが目的ではなく、脅すことが目的。強い殺意・計画性はなく突発的な犯行」などとし、執行猶予付きの判決を求めました。

判決は、今月28日に言い渡されます。