「車ごと流された」中学3年生含む4人不明の捜索急ぐも土砂に阻まれる 石川・能登の大雨

AI要約

石川県能登地方で記録的な豪雨が発生し、大雨特別警報が出されましたが、大雨警報に切り替わりました。

豪雨による被害が広範囲に及び、川沿いの住宅が流され、安否不明者が続出しています。

自衛隊派遣が終了した直後に再び派遣要請があり、被害状況は厳しく、救助活動が困難な状況です。

「車ごと流された」中学3年生含む4人不明の捜索急ぐも土砂に阻まれる 石川・能登の大雨

記録的な豪雨で石川県能登地方に出されていた大雨特別警報は、22日午前10時過ぎに大雨警報に切り替わりました。しかし、被害が広い範囲に及んでいて、今後も厳重な警戒が必要です。取材中の記者が、輪島市久手川町からお伝えします。

22日午前11時半現在、小雨となっていますが、朝は輪島市では1時間に40ミリを超える激しい雨が降りました。ここからさらに奥にある川沿いの住宅では4棟が流され、中学3年生の女子生徒1人を含む4人の安否が分かっていません。当時、近くにいた住民は濁流が車を何台も流すほどの勢いだったと話していました。

住民「お母さんが車を移動させようとしたら、車ごと流された。けさ自衛隊が探していたけど、こんな状態なので…」

震災での自衛隊派遣が8月末にようやく終わった矢先に、再び派遣要請する事態となった今回の豪雨。21日から輪島市・珠洲市・能登町に発表されていた大雨特別警報は、午前10時過ぎに大雨警報に切り替わりました。

県によりますと、土砂崩れや家屋の倒壊で1人が死亡、3人の行方が分かっていません。一方、地元の消防によりますと、土砂崩れによる自宅の倒壊に巻き込まれ、県が行方不明としていた輪島市の82歳の女性は、22日午前、無事に救助されたということです。

また、3人の安否が分からなくなっていた輪島市の中屋トンネルでは、新たに1人と連絡が取れていませんが、消防が行く手を阻まれるなど捜索活動が難航しています。以上、輪島市から中継でした。