思いやりで「いじめ」なくそう 長狭学園で人権教室 館山人権擁護委員協鴨川部会(千葉県)

AI要約

館山人権擁護委員協議会鴨川部会が小中学校で人権教室を開催し、いじめとインターネットの危険性について学ぶ

4年生はいじめをテーマに、いじめのないクラスへの取り組みを考え、実際の経験をもとに学ぶ

8年生はインターネットの危険性を学び、個人情報の取り扱いについて話し合う

思いやりで「いじめ」なくそう 長狭学園で人権教室 館山人権擁護委員協鴨川部会(千葉県)

館山人権擁護委員協議会鴨川部会(庄司満治部会長)は、鴨川市の小中一貫校の長狭学園で人権教室を開いた。4年生17人が「いじめ」、8年生(中学2年生)13人が「インターネットと人権」をテーマに、思いやりの心の大切さなどを学んだ。

子どもたちの人権意識を高める取り組みの一環として、法務局の主導で全国展開されている出前授業。鴨川部会では、身近に存在し大きな社会問題になっているいじめを中心としたテーマで、小中学校で開講している。

4年生は、いじめを題材にしたDVDを鑑賞した後、いじめを受けた主人公の気持ちになって、「いじめを面白がっていただけの人」に、何をしてもらいたかったのか意見を出し合った。

いじめのないクラスにするために、「悩みがあったら相談する」「いじめられている人がいたら声を掛ける」「相手の気持ちを考えて行動する」など、一人一人ができる事を紙に書き出して共有した。

また、いじめで傷つき学校に行けなくなった妹の実話で、道徳の教材などにもなっている絵本『わたしのいもうと』の読み聞かせもあった。

8年生では、インターネットを使ったいじめ、子どもたちをターゲットにした犯罪などの危険性を学び、身を守るための知識、安全な利用方法を考える授業を展開した。

生徒は「インターネットの危険性が改めて分かった」「個人情報を公開すると完全には削除できないので、確認してから使いたい」「写真や個人情報があるものを、会ったことのない人には送らない」などと話していた。

最後は人権擁護委員が「いじめや友人関係の悩みは、まず、親や先生など身近な人に相談してください。直接、相談ができない場合は、『子ども人権110番』『SOSミニレター』の活用を」などと締めくくった。