石川・能登地区に大雨特別警報 12河川が氾濫し自衛隊に災害派遣を要請【午後2時現在】

AI要約

石川県で大雨特別警報が発表された。県内12河川で氾濫や土砂崩れが発生し、被害が広範囲に及んでいる。

避難指示が出ている地域では1万7000人以上が避難を余儀なくされている。停電も相次いで発生し、孤立地域もある。

災害がさらに発生する危険が高まっており、最大級の警戒が求められている。

石川・能登地区に大雨特別警報 12河川が氾濫し自衛隊に災害派遣を要請【午後2時現在】

活発な前線の影響で、能登半島地震の被災地石川県では21日午前、線状降水帯が発生、気象庁は大雨特別警報を発表し、最大級の警戒を呼びかけています。

気象庁は午前9時すぎ、石川県の能登地方に線状降水帯が発生したと発表しました。

輪島市では午前9時22分までの1時間に観測史上最大となる121ミリの猛烈な雨を観測したほか、輪島市や能登町に記録的短時間大雨情報が相次いで発表されました。気象庁は午前10時50分、輪島市と珠洲市、能登町に警戒レベルが最も高いレベル5の大雨特別警報を発表しました。

■能登地区12河川で氾濫発生

国土交通省によりますと、輪島市中心部を流れる河原田川や、珠洲市の若山川など12の河川で氾濫が発生した他、土砂崩れや家屋への浸水被害が相次いでいます。

24時間に降った雨の量は午後1時現在、輪島で334ミリ、珠洲で245ミリといずれも観測史上最大となりました。大雨による被害が広い範囲に及んでいることから、県は自衛隊に災害派遣を要請しました。

県によりますと、輪島市で1人が行方不明になっています。

■避難指示

この大雨で珠洲市と能登町の全域と、輪島市の広い地域に避難指示が発表されています。避難指示が出ているのは珠洲市全域の5508世帯の1万1545人、輪島市では、町野地区、南志見地区、鳳至地区、河井地区、三井地区、鵠巣地区、河原田地区、大屋地区、西保地区、門前町浦上地区、門前町七浦地区、門前町諸岡地区の8867世帯の1万8180人、能登町全域の7047世帯、1万4776人です。

■停電の情報

北陸電力送配電によりますと、午後1時10分現在、輪島市と珠洲市、能登町の約6000戸で停電が発生しています。停電が発生しているのは輪島市で約4200戸、珠洲市で約1100戸、能登町で約650戸です。復旧の見通しは今のところ立っていません。

また、珠洲市上戸町、大谷町で孤立している地域があるということです。

今後も災害がさらに発生する危険度が高まっていて、最大級の警戒が必要です。